元町高架下再開発の移転で半年後には閉鎖されるというプラネット・アースに行ってきた。ここには過去度々訪ねてきてはいるが、オーナーが私の高校時代の2年ほど先輩で、また友人の友人であることや、ギャラリーきのこの常連さんがここで個展を開いたりしていたのでその都度訪れて親しみを感じてはいたものの、オーナーさんとすれ違ってばかりであったが、きのこ作家のたねいねさんがこちらの常連で、今回の「は・る展」でも出展されているとのことで、ようやくオーナーの宮崎さんとも会うことができた。
落葉の間から一斉に顔をのぞかせているコガネタケの群生を「黄金の山」と見立てての作品とのこと。コガネタケとシモコシ(きしめじ)との差異を造形するのに苦心の跡がみられてほほえましい。
昨今の若い世代のきのこファンは野山のきのことは無縁に図鑑や写真で知りえた知識だけでイメージをふくらませて作品づくりをしている方が多いが、この方はそんな中でも積極的に野山のきのこと付き合いを重ね、その出会いのときめきを作品にしているので大いに期待している。なぜならスーパーきのこ時代は肝心のきのこに愛情をそそぐことを通して見えてくる細道をそれぞれの方法で通過しなくては到底この地球を輝かすアート世界にまで到達しえないと思うからだ。
オーナーにプラネットアースの今後のことを聞くと、かっての古巣の元町商店街6丁目の本通りで再開する予定だとか。
名物の玄米カレーとコーヒーを頂きながら話しているうちに高校時代の友人たちの写真家やアーティストたちがちらほら覗きはじめ、同窓のよしみでしばし歓談したのち、ひとまず安心してお別れした。