夢みるきのこ

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　福島第一原発の汚染水の海上放出が現実となった2023年8月。原発の問題は何一つ解決していないにも関わらず、原発推進に舵を切り続ける政府。その国家的犯罪をどうすることもできない私達。この夏は何をさて置いても被爆地・広島を訪れなくてはと思っていた。その思いを後押しするかのように姪のサーシャさんがペテルブルグから帰って来た。生きている間にもう一度広島に詣で死者たちの声に耳傾けたいとの思いはかくして実現。

　​訪れた原爆ドームでは鳥影が。ゴイサギかと思いきや、よく見るとアオサギのようだ。宮崎駿の10年ぶりのアニメ作品『きみたちはどう生きるか』を7月に観たところだったので感慨もひとしおだった。​

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　数羽が入れ替わり立ち代わり訪れてさながら番をしているようだった。

​原爆資料館での重い葛藤のあと、窓越しに眺めた原爆死没者慰霊碑と原爆ドーム​。
 翌朝、弥山へ詣でる途中に立ち寄った朝曇りの中でみた原爆ドーム。