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2023年09月26日
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カテゴリ:きのこ目の日本史


​ 野ぼたん 2020年12月16日 良弁忌の開基堂にて
​ 私が今手掛けているのは、時代時代に現れたスーパースターの背後に見え隠れしている秦氏という無名の民衆像を浮かび上がらせる事。
 この皮切りが東大寺初代別当をつとめた良弁である。3年前の12月16日の良弁忌に開基堂を訪ねたときには、季節を逸した野牡丹が咲き誇っていた。私の関心もこの野ぼたん同様、的外れのものに過ぎない事は重々承知の上だが、もう10年以上も追い続けてきた伝承まみれの人物の伝記をどう扱うかについて当時はいまだ解決の糸口を探し当てていなかった。私がはじめて小説というものに感動したのが井上靖の『天平の甍』だった。この天平時代はバブルがはじけて平成、令和と迷走を続けてきた現代に通じるものをたくさん抱えている。いずれ私なりに辿ってみなければならない時代ではあった。
 しかし、良弁に続き、空海、最澄、一遍、法然と高僧
にスポットを当てながら、その背後の無名の秦人たちを浮かび上がらせることは至難のわざだ。 
 しかし、来年は法然に目を転じなければならず、事は急を要する。それにのんびり構えていれば、自分自身が逝ってしまう公算も強くなってきた。
 という次第で、発病以来<良弁>に着手しはじめてようやく半分くらいを書き終えた。変な良弁伝だが、10月中には、曲がりなりにも書き終えたい。今年の12月にはそれを携えて晴れて良弁に再会したいものだ。うれしい事に「自明性の崩壊」という妙ちくりんな病を得てようやくその機会が得られたようにも感じている。来年はまったく趣向をかえて「月影の法然」と一から向き合うためにも是非完成したいものと思っている。良弁ちゃんどうぞすんなり終わるようによろしく頼みます。

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最終更新日  2023年09月26日 13時04分50秒
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