昨日は、どうしてもいかなければならないと思いつつ延ばしてきた神戸のラボMまで、車で行ってきた。小雨のぱらつく一日だったが、まあ快適にやりおおせた。サンデー毎日の身には昨日が祝日だったのも後で知った。
神戸には試し運転でも行ってみようという気になるのだが、大阪方面にはどうも食指が動かない。いずれ行かねばならない日も来るだろうが、当分の間は何があっても行かない。
両替
今日は郵便局へ行く用事があり、朝の散歩を少し遅くして覗いてきた。用事の中身を聞くと笑われそうだが、"1日1回、50枚まで手数料なし、しかも現金ではなく通帳へ預金の形で"という新規定になって以来、溜まりに溜まった4万円以上の小銭を両替するためだ。先週あたりから毎日1回、週五回両替に通い詰めている。
庶民いじめはあらゆる業界で大手をふって行われはじめている。庶民の味方を謳っていた日本郵便でさえこの有り様だから、日本は国際社会の中で再起不能になりつつあるのがよくわかる。一日1円なら50円、5円なら250円、10円なら500円、よちよち歩きのはじめに通帳をもって通い詰めているがよく考えれば僕にはこれ以上ないぴったりな仕事だとさえ思い始めた。
おっと、今日の主題はつましい両替の話ではなく、「むこぐるぐる」の話だった。郵便局を出ると小雨がぱらつきはじめたので困ったなと思っていると、バスターミナルに電気自動車が停まっていて、10月17日まで社会実験中で無料で隣の地区の武庫ケ丘を30分ほどかけてぐるぐるまわってくれるらしい。暇なおっさんと見抜かれて声をかけてくれたので、渡りに小舟と乗ることにした。最大時速20kmの7名乗りで車道未満、歩道すれすれの道を昔よく買ったロバのパンならぬ、ロバの幌車みたいにガタピシ走るのは新鮮だった。スタート地点まで全コース乗りたかったが、さすがに悪いのでちょっと手前でおりた。辺野古基地も含めて国がこぞって弱い者いじめする中で、我が町は心憎い事をやってくれるではないか。
そこから歩いて我が家へもどり始めるともう秋本番というのに芙蓉が一日かぎりの花を咲かせて、「ほら、生きてたらいいこともあるでしょう?!」とささやきかけてきた。「そうなんですよ」「昨日、ラボMでは、10年以上も前にレコードに挟み込んでいたへそくり4万円を見つけてとっても良い気分になったところでした」ふいに美人に声かけられてお陰で内緒にしておこうと思っていた話を思わずばらしてしまった。