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2023年10月22日
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カテゴリ:きのこ目の日本史

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「生物はなぜ老い、そして死ぬのか」。10月21日夙川公民館で開かれた保険医協会芦屋支部主催の、小林武彦 市民公開講演会に行ってきた。進化生物学の観点からの人間に有な老いの問題に対するアプローチである。

 ​とても話も話がうまく、また実に要領を得た論旨で面白く拝聴した。この老後と言うものがあるのは、哺乳動物の中でも​​​シャチとゴンドウクジラとヒトだけだそうだ。これは雌の閉経を目安に調べたものだが、またヒトの限界年齢が115から125歳というのもなるほどと思えた。90年代文化人類学経済学と生物学の観点で独自の理論を展開した栗本慎一郎と多分に接点のある意見で私としてはやはり人類にとって永遠のテーマがこのへんにあるなと気づかされ感銘を受けた。現在ベストセラーの新書があるので解説は省くが、仏教が上座仏教から大きく分かれて、いわゆる大乗運動に広がって行ったこと、その元となった個に執する瑜伽唯識の思想では現存在の解明が難しくなってきて久しいが、それはサルトルの実存主義が社会主義に接近せざるを得なかったことと軌を一にしている。それに今もっとも妥当な考え方を示しているのが<意味の場>という概念を用いて説明する新実存主義のマルクス・ガブリエルだが、彼の倫理資本主義と同じ趣旨の内容を小林さんも語っていたのが印象的だった。世界はすでにそうした意見が力を持ちえないほど現実が先行してしまっているが、やがて落ち着けば我に帰ることもあろうかと思う。人類滅亡のシナリオは、既にスイッチが入ってしまっているが、一見聞く耳を持たない人たちに意見を飽かず発信し続ける事は何物にも代え難く重要だ。「月のしずく」もなんとか彼らにシンクロする形で膨らませて行きたいものだと改めて思った。






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最終更新日  2023年10月22日 11時56分03秒
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