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カテゴリ:ぼくの新しい仲間たち
誰が植えたのか初夏の花とおぼしきフリージアが路側帯にひっそりと咲いていた。僕の好きな花のひとつだが、秋咲きのその花は香りがやや乏しく感ぜられた。 有機農業家の小宮さんが主催した「三田オオカミ展」では、アメリカのイエローストーン公園の公認ガイド、スティーブ・ブラウン氏が実に面白く自然生態系の食物連鎖のミッシング・リングだったオオカミが導入されたことで、イエローストーン公園がどんなに生き生きとしてきたかを語ってくれた。 続いて日本オオカミ協会会長の円山直樹さん(写真右)が、昨今マスコミをにぎわせている熊の被害をどう考え対処すべきかについて詳しく話してくれた。 二人の話はオオカミに限定せずに語り掛けていたのがそれぞれ面白く、生物多様性を実現する中でのオオカミ再生こそが今後の地球規模の生態系にとって重要だと改めて感じさせられた。 20年前に人と自然の博物館で同じオオカミ協会の話があったが、その折の話は生態系の頂点にオオカミを置いた話でいただけなかった。日本オオカミ協会も20年でこれだけ深化した証しである。 しかし、あの時も今もオオカミ導入の話は玄関先で足踏みしている状況は変わらず、日本の都道府県で導入された話はとんと聞かない。地球環境の悪化にはとても追いついていないという無力感だけが残った。 誰が植えたか知らないけれど木枯らし一番が訪れる季節に咲いたフリージア。すべてが手遅れになっていく現在、季節はずれのフリージアにちょっとばかり安らぎを覚えた。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2023年11月20日 08時51分42秒
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