白花の椿。比較的近辺では少数派に属する藪椿であろうか。
12月8日の日米開戦日もすぎ、今年も余すところ20日余りとなってきた。世界の警察と意気巻いてきたアメリカの勢いの衰えが目に立ってきて、いよいよ不安定度が増す年の暮れ。
明日から編集のはじまるスーパーきのこ時代の指針となるべき『月のしずく』も49号、大荒れが予想される来春以降の世情に惑わされることなく冷静に歩を進めていくほかない。
『異説良弁伝』も大詰めを迎えているが、聖武帝崩御ののち光明皇后の後立てを得て台頭してくる藤原仲麻呂とのやり取りが今少し不透明で思案の最中、月のしずく49号の上梓を手際よく進めて今年中にはケリをつけたい。
しかし、良弁がほれ込んだように仲麻呂という人物、知れば知るほど優れており、彼が藤原千年王国の基礎固めをしたといっても過言ではない。今となっては、良弁伝にかかせない好人物で、ガタガタになった奈良時代を平安へ時代へとソフトランディングされた立役者こそが仲麻呂だとさえ思っている。当初、聖武帝までと思っていた良弁の活躍の幅を仲麻呂失脚まで引き延ばすのに目下手間取っているところだ。2023年は私にとって良弁一色で明け暮れた。それもまもなくピークを過ぎる。めでたしめでたしというところかな?。