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2024年01月27日
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​​​​​​​​​​​​  高津ゆい作品「長き年月」
 なじみやすい画風の​高津ゆい作品は、観る人と同じ言葉で語りかけるのに対し次のよしだみおの作品は抽象化した言語で観る人に挑みかかる違いがあってもいずれも優劣つけがたい作品群であった。 ​​


  ​高津ゆい作品「六角龍図」

 ​contemporary artist MIO YOSHIDA作品「幻花」シリーズ
​ 
​YOSHIDA MIOの作品は鑑賞者に挑みかかると言ったが、
それは「本当の感性」を忘れた「現代の人達へ」という作家自身の言葉がややとげがあるというだけでそれは飽くまで作家の他者にたいする構え方であって、作品そのものは対話に満ちているのは以下の作品を観ていただくと一目瞭然だ。


​ MIO YOSHIDA「幻花・波紋」
 波紋と題された作品は水面に浮かぶ花と波紋を表しているし​​


​MIO YOSHIDA「幻花・増殖」
​「増殖」は、咲きつぐ花々を表現しており、​​


 ​MIO YOSHIDA 「RISE」
​​「RISE」は植物の重力に逆らう負の向地性を描写。


 MIO YOSHIDA 「Geburt」
 ドイツ語由来の言葉で起源とか出生を意味する
​ゲバートと題された作品は巴紋の太極に通ずる記号が描かれている。​


 ​MIO YOSHIDA「Edel」​

 ドイツ語で「高貴な」を意味するエーデルでは炎に通じる子房あるいは胚珠が描かれておりダイアローグの可能性は開かれている。その上での何かこそがアートであり、スタート地点は高津ゆいと同じでその後の展開が異なるだけだ。
 こうして大寒波と脅かされた日ならではのアートと向き合う十分なひとときを得て大満足だった。
 田中佐弥さんの「青い世界で蝶の夢を見る」作品の一部作品もこうした同時代の作家たちと並べてみると作品を縛っていた
枠が除かれて新たな意味を帯びてくることが理解でき、私にとっては実に素晴らしいアート空間であった。改めて田中佐弥さんにお礼を述べたい。
 また、昨日は芦屋の月光百貨店で開かれているミスタニカエコの「畏怖」展へ赴いたのでその折の印象記を次回ここで述べたい。
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最終更新日  2024年01月27日 17時03分28秒
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