十五夜お月さん
夕べは十五夜朝は青空だったのに急な暗雲に雷を伴う激しい雨近くの小学校では運動会も中止になった 今年はお月さんは見られないわねと言う母それでもお饅頭は用意しましょうと いつもの和菓子屋さんに 兎の図柄を捺したお饅頭と白いのを15個お願いした 夜になっても雲の立ち込めた空はすっきりしないお月見をあきらめお饅頭を叔母におすそ分けに行く 叔母の家を出て見上げると いつの間にか雲ひとつない澄んだ夜空煌々と輝き浮かんでいる満月 あまりの綺麗さにもう 床に入っていた両親を庭に連れ出ししみじみと満月を愛でた そういえば昨年 母が「お父さん 来年は見られるかどうか分からないからしっかり見ておきましょう」と言ったのを思い出していた 今年の十五夜の月 なんだか ひとまわり大きく見えた