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今回はこの曲です。 「 色彩を持たない多崎つくると彼の巡礼の年」を読んで。 前作の1Q84に比べてファンタジーさがなく 現実的でした。 今回も小説の要となる音楽が使われており、 タイトルの意味が全編を読んで納得しました。 (ココからネタバレ注意) 主人公の多崎つくるは、高校時代からの 仲良しグループにいたが、自分以外の友人は みな名字の一文字に色がつく名前を 持っていて、シロ、クロとか呼び合ってた。 でも一人地元を離れて東京の大学へ 行くようになり、突然メンバーから 一方的に訳が解らないまま縁を切られることに。 その事は彼に暗い影を落とし、 絶望の淵にたたされて死にたいと 思ったこともあった。 それからようやく立ち直って 結婚してもいいなと思う年上の彼女もできた。 恋人からそのグループの友人達に 会ってきたら?と勧められ 大人になった彼等に一人一人 会いにでかける。 それが彼の巡礼の旅。 グループの中の一人の女性の悲惨な死。 彼女は主人公がレイプしたという事になっていて 突然、仲間から切られたのはその訳だという 事実に驚く。でも、それは、、、、 彼等一人一人と会って話をすることで 彼の心の窓が解き放たれていくように 思いました。 最後にヘルシンキに住む死んだ彼女と 仲が良かったキーパーソンに会いに行って ようやく彼の心の中が軽くなったんじゃないかな。 彼はずっと哀しみ色を背負ってきたけれど 日本に帰ったら今度は情熱色に変わることを 私は期待します。 村上春樹の描写が主人公の世界のように 淡淡と繊細にこと細かく書くので 主人公にはほとばしる情熱というものが 感じられないのでした。わざと? 今度はまた、石田衣良の本を読もうかな。。。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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