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テーマ:ミステリはお好き?(1496)
カテゴリ:ミステリ
江戸川乱歩の『十字路
』を読みました。犯人の側から描く、いわゆる倒叙の作品です。その形式を生かして、犯人の心理を感じやすくしていることや、サスペンスを作り出しすことをしています。完全犯罪のダメ押しをしているところは推理ものとして迫力十分です。私が一番面白いと思ったのは、予期せぬ出来事がどんどん起こることです。偶然といえば偶然ですが、それによって犯人のあせりや物語性が作り出されています。惜しむべきは、証拠の意外性の少なさでしょうか?ホコリだけで犯人の住んでいるところを当ててしまうソーンダイクものの作品ほどには意外な証拠はありません。(科学者探偵と比較するべきではないかもしれない) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2007.01.24 19:55:10
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