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テーマ:ミステリはお好き?(1496)
カテゴリ:ミステリ
お久しぶりです。今回は、ミステリを一冊紹介いたします。水谷準の『殺人狂想曲』という作品です。表題作ほか、「闇に呼ぶ声」「瀕死の白鳥」が収録されています。表題作は、『ファントマ』という作品の翻案だそうで、確かに飜倒馬(フアントウマ)という名前が出てきます。殺人狂想曲という名のとおり大量の殺人事件が発生します。犯人を追う什武(ジュウブ)がなかなかの切れ者なので、探偵がへまばっかりやっているようなルパン的な作品とは異なり、怪人と探偵との追っかけっこです。どちらが勝つかは最後になるまで、もしくは最後になってもわからないかもしれません。
ほかの2作も推理というよりは犯罪物・スリラー物という様子です。個人的には雰囲気など乱歩のほうが好きですが、これはこれでいいのかもしれません。ただ、なぜかはわからないのですが、読んでいていまいちわくわく感にかけるような思いがぬぐえませんでした。これは作品のせいか私のせいか不明です。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2009.01.19 20:38:14
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