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テーマ:ミステリはお好き?(1496)
カテゴリ:ミステリ
ミステリ、でしょうか?本日はポール・オースターの『ガラスの街』を紹介します。
発端は間違い電話から。「あなたは、探偵のポール・オースターさんですか?」という深夜の電話。 この電話に乗っかって「素人探偵」が乗り出すのだが・・・?どうも依頼は、身を守ってほしいというもののようだ。主人公は、疑いのかかっている人物を尾行、監視していく・・・。 読み終わって、あまり読んだことのないような不思議な話という印象が第一に残り、読み終わってなお謎が「バベルの塔」のごとく高くつみあがっている。 このバベルの塔は作品中に出てくる一つのモチーフです。そのほか、ドン・キホーテ(本作品自身と重ね合わせられる)や地図など、意味深そうなモチーフが大量に出てきます。 しかし、抽象性だけでなく、読み終わってみると、歩き回っている「素人探偵の主人公」や、彼の張り込みの姿、街、図書館、など様々な具体的な場面さえ浮かび上がってくる。 「これまでの生涯に自分が行ってきた歩みをすべて図にしたらどんな地図ができるか。その地図には何という言葉をつづるか」(234ページ) 【楽天ブックスならいつでも送料無料】ガラスの街 [ ポール・オースター ] お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2015.01.11 11:18:03
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