|
カテゴリ:ミステリ
今日は、読書ノートより、『恐怖のヒッチハイカー』(R,L,スタイン)を紹介します。
作者のスタインは、「グースバンプス」シリーズという、児童書怪奇物語が知られる人物です。 グースバンプスシリーズは、怪奇ものですが、本作『恐怖のヒッチハイカー』はミステリというか、スリラーというか、サスペンスというか、といった作品です。 物語は、ヒッチハイクをしているジェームズという男の場面から始まる。彼はカッとしやすい性格で、彼の心には「お願いだから、わたしを傷つけないで…」という声が聞こえている…。 そして、二人で自動車に乗っているクリスティーナとテリーが登場する。彼女たちは、ジェームズを自動車に乗せていくのだが・・・。なぜかジェームズは、二人についていくらしい。ラジオでは、老人が高速道路で死んでいたというニュースが流れる。 この作品は、読み始めるとノンストップで最後まで行けます。というより、いかないではいられません。最後の最後まで目を離せない展開が続きます。後になって読み返してみると、セリフ回しや人物のやり取りなど、計算されて書かれていることが伝わってきます。 一回目は彼女らの「ドライブ」のように駆け抜けるごとく読むことになるでしょう。2回目は、ミスディレクションに注意して、セリフの本当の意味や作者の視点の置き方などを読んでいくと、ひざを打って2度面白いと思います。 若干回収しきれていない伏線っぽいものもありますが、2回目で、「だからこういう書き方なのか」と思えるところがたくさん発見できると思います。 恐怖のヒッチハイカー/ス6-1【中古】 恐怖のヒッチハイカー/ス6-1 (4087603202 / 9784087603200) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2015.01.12 21:32:17
コメント(0) | コメントを書く |