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テーマ:ミステリはお好き?(1496)
カテゴリ:ミステリ
ミステリといえば、殺人をイメージする方も多いともいます。私も実はそうです。そのトリックを読み解き謎を解く興味がある一方、殺伐とした印象がないでもないかもしれません。
今日紹介する本『あなたに謎と幸福を』は、基本的にはそういった印象から離れた作品のアンソロジーです。日常生活で発生した謎や事件を解き明かす作品が中心で、読み終わった後にいやな後味が残らない作品を集めています。いくつか収録作品を紹介したいと思います。 あなたに謎と幸福を ハートフル・ミステリー傑作選 (PHP文芸文庫) [ 宮部 みゆき ] 「割り切れないチョコレート」(近藤史恵) なぜか、19個入りとか23個入とか、割り切れない数のチョコレートが売られている。それはなぜか、という謎。この作品は『タルト・タタンの夢』に収録されています。私はこちらも購入しました。ちょっと料理に詳しくなれる、というおまけもある作品です。 タルト・タタンの夢 (創元推理文庫) [ 近藤史恵 ] 「次の日」(矢崎存美) これはびっくりするので、多くは語りません。事件としては立てこもりを扱っています。あなたはいったい・・・? 「ドルシネアへようこそ」(宮部みゆき) ドルシネアという高級らしいディスコがあるという。速記の勉強をしている青年は、伝言板に「ドルシネアで待っている」と、誰にも当てもなく書いた。まさかそれに返事があるとは…。その返事の理由と正体は?「謎と幸福」にふさわしい宮部みゆきの一品。『返事はいらない』に収録。 ミステリに求めるものはいろいろあるでしょうし、いろいろな楽しみもあります。もし、求めるものが謎と、読み終わった後の温かい読後感ならば、この作品集はぴったりだと思います。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2021.01.16 20:47:37
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