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テーマ:ミステリはお好き?(1496)
カテゴリ:ミステリ
今日は、最近読んだミステリを紹介したいと思います。
タイトルだけ聞くと、ミステリを想像できないかもしれませんが、れっきとしたミステリです。作者はマイケル=イネス。創元推理文庫のシャーロック・ホームズのライヴァルたちシリーズの1冊「アプルビイの事件簿」の作者です。 スコットランドのアルカニー城というお城が舞台。そこに住んでいるガスリー氏という人物が奇矯な人物で、変にケチだったかと思えば旧に気前が良くなったり、死を連想させる詩を口ずさんでいたり。そんなガスリー氏が「墜落死」を遂げた。事故か?自殺か?殺人か? この謎を探っていく話ですが、色々な人の見方、様々な推理が出てくるところが本作品の面白みです。叙述は、複数の人の手紙や記録という形式によって進められます。語り手によって味方や見えているものが違いますし、人の捉え方も異なってきます。そういった差異を含みにして推理が展開されますが・・・果たして? 城の構成などじっくり読まないと分かりづらいところもあると個人的には思いました。しかし、それを補って余りある推理と結末が待ち受けていることでしょう。 ※ 左が紙の書籍、右が電子書籍です。 ある詩人への挽歌 (創元推理文庫) [ マイケル・イネス ] ある詩人への挽歌【電子書籍】[ マイクル・イネス ] お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2022.01.02 17:18:13
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