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テーマ:ミステリはお好き?(1496)
カテゴリ:ミステリ
先日「彼女たちの事情」という本を紹介しました。その作者が新津きよみさんという方です。その作品世界に最近とても惹きつけられているので、ちょっと書いてみたいと思います。
一番最初に読んだ彼女の作品は「イブの原罪」という作品でした。予備知識は全く無く、本屋さんで見かけてタイトルが気になたっため購入した作品でした。 読んでみて、タイトルから想像したのとは全く違う話で、色々な意味で鮮明に記憶に残るシーンの多い作品ではありました。この作品で少し彼女の作品世界に興味を持ち、「彼女たちの事情」でぐーんと引き込まれ、もっと読んでみたいと思っている今です。 好きな作品のどこが好きかを説明するのは案外難しいものです。彼女の作品の魅力の1つ目には結末の意外性があります。とはいえ、多くのミステリはその長所を持っています。そこに加えて、様々な人間模様、人生模様が描かれていることが大きな魅力かなと思っています。 例えば星新一氏のショートショートではエヌ氏やエス氏等といった命名を使うことで、人物像よりもプロットやオチに集中することができ意外なオチに鮮やかに斬られます。新津さんの場合は、固有名詞を持った人物がそれぞれのドラマを背負って出てきます。そのドラマに思わず引き込まれてしまうのです。 今は彼女の「誰かのぬくもり」という短編集を読んでいます。沢山の作品を書いているということなので、今後も楽しみです。偶然に素敵な作品に出会えるのも読書の楽しみです。 イヴの原罪【電子書籍】[ 新津きよみ ] お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2022.05.02 21:28:38
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