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テーマ:ミステリはお好き?(1495)
カテゴリ:ミステリ
霧の夜・・・ミステリ・・・といえばシャーロック・ホームズ的な古き良き英国のミステリが想像されます。あるいは、切り裂きジャックの恐ろしい世界?
今回紹介する「霧の夜にご用心」(赤川次郎 作)は現代(とはいっても今から30年近く前ですが)の日本を舞台にしたミステリです。しかし、切り裂きジャックと無関係というわけではありません。なぜなら、この話の主人公は切り裂きジャックのような殺人に憧れ、自ら手を下そうとするからです。 主人公はその思いに囚われ、作戦を立て、準備をしてターゲットを定め、犯行に乗り出しますが・・・。 本のカバーにすでに書いてあるので、ネタバレにはならないでしょう。実は彼は犯行に失敗します。ドジを踏んだからとか名探偵に邪魔をされたとかではありません。他の人が先にターゲットを殺してしまったからです。 そんな偶然が?でも、もし意図的なものだとすると、一体なぜ?切り裂きジャックになろうとした主人公はここから奇妙なミステリの世界を彷徨います。彼は切り裂きジャックになれるのか・・・?殺人事件の真相は?ドキドキしながら読める作品です。私は試しませんでしたが、静かで本当に霧が出そうな真夜中に読んでみるのも悪くはないでしょう。 ちょっとポップな感もある紙書籍の表紙が私は好きです。 霧の夜にご用心 (徳間文庫) [ 赤川次郎 ] 霧の夜にご用心【電子書籍】[ 赤川 次郎 ] お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2022.07.31 17:56:32
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