「マグル」　のブログ

ずーっと悩まされてきた問題児Ａ君。
某有名私立中学へ、めでたく合格したそうです。
正直、心からほっとしています。
こればかりはどうにもならぬ事と思いつつ、重石のように心にのしかかっていました。
中学では絶対同じクラスにしないように計らうと、担任自ら申し出てくれていましたが、そうは言っても同じ中学。
実は、不安でいっぱいでした。
彼が別の学校へ進学することを知り、事情を知る同じ学区内の子供のいる家庭の多くで、同じように安堵した事と思います。

学校にきても、暴言や周囲への理由ない暴力で授業妨害するか、ふんぞりかえるか突っ伏して授業を無視。
教科書は、コンパスの針で引き裂かれ、ボロボロ。（針で刺された子もいました。）
提出物は持ち帰らず、出来の悪いテストは捨てる。
先生に平気で「変態暴力ロリコン教師！」と言い放つ。（どれも当たってませんが...）

そんな彼が、私でも知っている私立中学へ合格できるとは！
安堵した反面、私立中学も良いところばかりでないのだと驚きました。
試験結果重視なのかもしれませんが、生活態度がまるで成り立っていない子まで、はいれてしまうものなんですね。
多少の子はともかく、Ａ君のような校長まで動くレベルの問題児でも、入れてしまうとは！
ただもう驚きです。

塾帰りなどに出会うと、あれだけ嫌っている担任にも「先生、こんばんは。お帰りですか？」と、別人のように、どこの好青年かと見まがうばかりの態度をとるのだと、以前担任から聞いたことを思い出します。
そうやって、面接もくぐりぬけたのでしょう。
なんだか、空恐ろしいです。

学力重視とはいえ、人として、基本的なものが決定的なものが欠け落ちている子が入る有名私立。
何も知らず机を並べる子が気の毒です。
それとも勉強はできても、他は？という子も、実は多いのでしょうか？
ちょっとそんな風に勘繰ってしまいました。（失礼しました。）


我々としては、彼がもう周囲に迷惑かけることなく、このまま道を分かったまま、生きていけることを心から願います。
問題を起こして、決して地元に戻ってこないよう、祈るような気持ちです。

そして、卒業までの残りわずかな日々。
どうぞ、平穏に過ごせますように。

彼自身のために。
そして何より、ずっと耐えてきた周囲の子たちのために。