とある昼下がり、Takakodeliさんは やって来た。自分は遅れているのか、文字だけで人と知り合ったのは初めてで、姿を見るまで、果たして実在の人物なのかいまひとつ実感がなかった。それでもTakakodeliさんはやって来た。今まで文字だった人がやって来た。少なくとも自分にとっては とても不思議な事だった。今ある現実世界と、実体が無く文字だけの仮想世界。画面上の旨そうなパンはやがて実体を持ち、僕の胃袋へと吸い込まれ、行間に存在する想念はやがてカッタ-という実体を持ち、少女の首筋へと吸い込まれていく。素敵な事と背中合わせに存在する闇。もし仮想世界に人の心の実体があるのなら、所詮この世界は空蝉なのか...。
「この記事書いたのは君か?困るんだよねえ。読者が退いちゃうんだよ!もっとこう楽しくできないの?」「できます」「なんだ、今日はいやに素直じゃないか」「そうです」
「すると例のカルガモ病は治ったんだね?」「カルガモがどうかしましたか?」「あっいや何でもない。ところで君。そのナントカデリさんというのは外人なのかね?」「それは秘密です」「じゃあ性別とか職業とか?」「それも秘密です」
「じゃあせめて趣味とか?」「それも秘密です」「...秘密なんだね?」「秘密です」「じゃあこれは何だね?」「ハチミツです」「おちょくってるのかね?」「そうです」「面白いじゃないか....フッフッフッフッ」「面白いですよ..フッフッフッフッ」
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