動物と一緒に暮らすためには、一つ覚悟しとかなきゃならないことがあるらしい。思えば2年半前こいつが家に来て以来ずっと一緒だったもんな。その間の我が家の全ての出来事を見てきた家族だ。人間、たかが青い魚が死んだくらいで涙が出るなんて初めて知ったよ。生意気に水の底で横になってんだもんなあ。今まで狭い水の中で窮屈だったろ。いっそ俺の涙がいっぱい出て河になりゃいいんだ。そしたら、そこに放してやる。そして俺はこう言うんだ。「 おい、ルンルンさん。その河をずっと上って行くと、故郷の水辺にたどり着けるぜ。お前さん、ちっこいから流されたり、他の魚に喰われんなよ。いつか俺はそこへ行って、沢山の魚の中から一発でお前を見つけてやるさ。」

じゃあな、ルンルン。



今夜はeastern youthの東京快晴摂氏零度でも聞くか。