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カテゴリ:南房総聖域散歩♪
写真は本堂に飾ってあったお花です 生花ですよ~♪ この紅蓮の焔が吹きあがるような見事なアレは、やっぱり(去年大臣賞を受賞した)K君くんが手塩にかけて栽培したものかしらん びっくりするほど大きくて豪華です なんとなく、チベットが思い浮かぶ彩りですが… さて、今年は初観音をさぼっちゃいましたので、お詫びにたっぷりと読経つきで参拝させていただきました(*^^*) 境内は静謐で清らか~☆ 長安山東光院 石堂寺 房総最古のお寺さんでございます。 昔、インドのアショカ王は… 仏舎利(お釈迦さまのお骨)を入れた宝塔を水晶で造り、仏の慈悲を世界にあまねくもたらさんと、あちこちに贈りました その一つが仏教伝来とともに日本にもたらされ、縁によって奈良時代に…恵命、恵照…という2人の僧の手に託され大切に祀られることになりました。 なにゆえ奈良の都を離れたのかはわかりませんが、 2人は宝塔を護持しながら旅を重ね、 遥か東の果てのこの地に至り、小さな草庵を結んで宝塔を祀ったそうです これが石堂寺のはじまりはじまり~ 後にこの地を訪れた行基菩薩が… (行基さんは異能の持ち主だったらしいのですが) …あまりにも清らかな気配が小さな草庵からあふれていることに惹き付けられ、訪ねてみると… アショカ王の水晶の宝塔と出会い…仰天 『この地こそまさに鎮護国家を祈祷し、また仏法興隆を祈るにふさわしい聖地である』 と感銘を受け、すぐさま時の聖武天皇に奏上 勅願を受け、正式に寺院を建立することになりました だから寺の開創は『行基』さん(*^^*) それからまた百二十年ほど過ぎた平安時代のこと、 慈覚大師円仁がこの地にいらっしゃいました(*^^*) 円仁さんは…密教の教えを求めて唐に渡り、聖地五台山を巡礼し、長安にて密教の奥義を学び、帰国したばかりの…後に、日本において初の大師号を受けることになった聖者でございます(*^^*) いわば、大スター☆ …その方が石堂寺を訪れ、七堂伽藍の堂々たる寺院として整え、以降天台宗寺院となって現在に至ります 《長安山》の山号は慈覚さん由来なのかもなぁ~(^O^)? 『行基』&『円仁』2人の強力タッグによって整えられた聖地が…千葉には妙に多いような気がいたします^_^; このお寺さんには他にもいろいろと由緒がありまして… 足利氏の子弟を養育した機関でもありましたし… 比叡山焼き討ちの際に難を逃れた山門僧侶によってもたらされた、比叡山の至宝…最澄が唐より持ち帰った宗祖『天台大師』の御影(お姿を描いた掛軸)…を預かり、長い間大切に祀ってきた経緯がございます ようやく御影が本山に戻ったのは江戸時代後期だったかなそれくらい後になります。 (もっとも、返却を求められても容易に還さなかったようなのですが…これは江戸時代天台宗の中心が比叡山から日光や上野に移っていたことに由来するのかもしれませぬ) で、御影を比叡山にお還し申した功により、石堂寺は天台宗の中でも高い寺格をいただいているのだそうです。 ふええ~ 長くなりそうですので由緒は一旦この辺でおさめます…(*^^*) とりあえず、 『房総に来たなら一遍行っとけ』 という聖域でございます(⌒‐⌒) 本尊は…《十一面観世音菩薩》 本堂はじめ、寺域内には国指定重要文化財(旧国宝)の建造物や文化財がどっさりございますm(__)m お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2009.02.08 19:15:58
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