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ミッドナイト・イン・パリを観ました
ウッディ・アレン監督といえば、アニー・ホールがお気に入りなんですが、でも、今回のミッドナイト・イン・パリが一番好き!! なんといっても、1920年代のパリにタイム・スリップして、あの頃の作家や芸術家達に遭遇するというのが最高です。 というのは、実は私、大学の卒業論文で、フランシス・スコット・フィッツジェラルドの「Tender Is The Night」(夜はやさし)をテーマに選んだものですから、1920年代のパリやニューヨークについて当時かなり調べました 本当は、あこがれの加藤和彦さんの愛読書だった、ヘミングウェイの「移動祝祭日」を卒論のテーマにしたかったのですが、ゼミの先生にその作品で論文は書きにくいと反対されて、結局その先生が研究されていたフィッツジェラルドに変更することになったという経緯がありまして、まあ、どちらもロスト・ジェネレーション(失われた世代)の作家の同時代の作品なので、その点は良かったです。 調べていく内に、1920年代(Rolling 20'sとか黄金時代ゴールデンエイジなどと呼ばれます)が実に魅力的な時代だということがわかってきて、今でも、興味はつきません。この作品に出てくる、ゼルダ&スコットのフィッツジェラルド夫妻、ヘミングウェイ、ガートルード・スタイン、T.S.エリオット、ピカソ、マティス、ダリ、マン・レイ等々が集まって、自分達の芸術を創り出そうとしていたあの時代のパリにタイムスリップ!するなんて、なんて素敵なんでしょう☆私にとっては、憧れの時代です。ウッディ・アレンもやっぱり憧れているのかしら? 20年代からさらに、世紀末のベル・エポックの時代へと遡るのもため息がでるほどでした。ロート・レックもこの時代だったんですよね。実は、私はこの時代も好きで、20年代のスタイリッシュなアールデコも好きだけど、ベル・エポックの優美なアールヌーボーも好き。 全編パリの観光名所(私的には、シェークスピア&カンパニー書店が嬉しかったです♪)が次々と、そして、時間も、朝、昼、夜、お天気も、晴れ、雨のパリが美しく撮影されていて、やっぱりパリって美しい街だわ~って、また行きたくなります。 少し前に「移動祝祭日」を読み返して、新たな感動をおぼえたところだったので(この小説は素敵ですよ)、今度は、久しぶりにフィッツジェラルドの短編とか(「夜はやさし」は、長編で、すこし暗い部分もあるので精神的に引っ張られないように、時間と元気がある時に読みたい小説です。)、エリオットの詩集、それから、20年代の世相が書かれた「Only Yesterday」なんかもまた読んでみたくなりました。 劇場でパンフレットも買いましたし、昨日から頭の中で、フレンチ・カンカンの音楽が鳴っています。コール・ポーターもノスタルジックで良かったし、サントラはあるのかしら?もちろん、ブルーレイが出たら、絶対買いますよ♪ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2012.06.28 16:42:15
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