|
テーマ:蕎麦屋(2)
カテゴリ:番外編
先日落語を聞きに行った。料理人でグルメな友人A君も一緒だ。
せっかく落語なんだから今日は「和」でいこうよ、なんていいながら入ったのが 「布恒更科(ぬのつねさらしな)」だ。 大森ベルポートやマンションが並ぶ一角にポツンと一軒だけ歴史を感じさせる建物 だった。 中に入れば昼時という時間帯もあってか女将さんと店員数名が忙しく店内 を駆け巡る。そこは、古さというよりも風格を感じる店だった。 緊張するというわけではないが、こうゆう店に入ると何故か背筋を伸ばしたくなる。 なんかこう色々なところから店の誠実さが伝わってくるので、食べる側としてもち ゃんと食わねばという気にさせてくれるのだ。 この店の特徴は、石臼で挽いた自家製粉と種類の多い蕎麦だそうな。 季節の野菜を練り込んだ蕎麦などあるので1年中飽きることなくうまい蕎麦が食える。 常連にも嬉しい配慮だ。 ここで注文したのは「ごぼう天もり」、A君は「穴子天もり」だ。 注文して約10分、天婦羅が先に到着。が、しかし蕎麦がこない。よっぽど待ちくたびれた 様子のA君は穴子天婦羅をパクリ。「どぉ?」と私。「うんっ、ふまい!」。フライングである...。 それから5分くらいだろうか、やっと蕎麦の到着。正直、蕎麦は大好きだが食べ比べる程で はないので自信がないが、蕎麦を噛んだときにしっかりとした感触がある。そしてよく言われる 表現だがのどごしがよい。ごぼうの天婦羅は思った以上に香ばしい。そして良い苦みがある。 このごぼうを食べた後に歯ごたえの良い蕎麦というのはなんとも幸せなものだ。いやぁうまい! 蕎麦のつるりとした喉越しのように、粋という言葉が似合う1軒だった。 ごちそうさまっ! ごぼう天もり ※右奥にちょっとだけ見えるのはA君の穴子天もり うまそう... ★★★★☆ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[番外編] カテゴリの最新記事
|