mahi-mahiのめんらー斬り

神座と書いてかむくらと読む...。

元々は上座、下座の上座を文字ってつけたネーミングだそうな。

実はココも前回の落語の帰りにグルメの料理人Ａ君に教えてもらった

店だった。

渋谷のセンター街を東急ハンズ方向へ進んだところ。クアトロの前

付近にある。

外観はなんと言えばよいか、ちょっとカフェっぽい感じで一見すると

らーめん屋には見えない。内心、「こんなパフォーマンス店に限って

マズイとこ多いんだよな」と思った。


食券を買って店に入ると帽子をかぶってスカーフを巻いた若い

女性スタッフがすぐに対応してくれる。人数を伝えるとすぐさま

ピンマイクで他のスタッフへ伝達しコの字型のカウンターにテンポ

よく誘導される。

うん、さすがに関西で人気NO.1のチェーン店だけあって店員の笑顔も

素早い応対もマニュアルどおりと言ったところだ。

ファーストフード店をイメージすればかなり近いものだろう。

店内は明るくこざっぱりした感じ。しゃれた感じを演出している

のだろうが、私は逆におしゃれなパチンコ屋の様な印象を受けた。

客層は若者中心だが、年配夫婦もいたと思う。

女性1人ってのが以外と多かったが、それもなんとなくうなづける。

カウンターの後ろには場所柄だろうか芸能人のサイン色紙がズラリ。

が、私の警戒心は益々高まるばかり。

厨房を見ると背の高いコック帽を着けたスタッフが数名。

この辺も演出なのだろう。よく見るとなにやら野菜を大量に調理している。

キャベツか...？。

注文したのは「小チャーシューめん」だったかな。

見た目は普通のらーめん。というよりもちょっとあんかけの入った

野菜そばといった感じ。味もなんとなく想像できた。

まずは、スープをと口に含む。思ったよりサラリとしてそう。

ん？なになに？何だって？　ややっ、これは！！（ちょっと大げさ）

これはらーめんのスープという領域ではなかった。

野菜スープといった感じ。この野菜は、遠目ではキャベツに見えた

のだが、実は白菜だった。この白菜の甘さがスープに染み渡っている。

想像していた味とは全く違う味だよ。なんか嬉しくなってきたぞ。

チャーシューは薄く切られていて、あまりそれが主張しないように

味付けしている。麺はコシのあるシコシコ麺。香りも良い。

ここの特徴は間違いなくこのスープなんだ！

この黄金スープは今まで体験したことのない味だった。

途中からテーブルにあったニラキムチや豆板醤、にんにく等を入れて

みる。うんうん、うまーい。

いや、まてよ、ひょっとすると薬味は入れなかった方が良かった

かもしれない。

せっかくのおいしいスープの味がワイルドになってしまうからだ。

「おいしいラーメンは、今まで味わったことの無い味」
…なので、「３回通って、はじめて本来の味がわかる」

貼り紙にもそんな事が書いてある。まさにその通りなのかもしれない。

まだ初めてなのでよくわからんが、人気らーめん店の条件を十分

満たしている店なのは確かだ。

今はまだこのらーめんの味を半分もわかっちゃいないだろうが、

これから更に確かめてみたくなる一杯だった。うん、また来るよっ。

ごちそうさまー


★★★★☆　　小チャーシューめん