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テーマ:ただ思うこと・・・(560)
カテゴリ:私事のこと
ジーーーーーーーーーーッ。ジジーーーーーーーーーーーッ。 ん? もしかして。 テレビの音じゃない、やっぱり本物だ! 地元では今年初めて蝉の鳴声を聞いた。 関東じゃまだ梅雨も開けていないけれど、一足早い夏の音だねぇ。 蝉と言えば鳴声は好きなんだが、どーしてもあのグロい姿は 好きになれない。私にとってはゴキブリと同じようなもんなのだ。 毎年夏の終わりには死にかけたヤツらが突然舞い上がる度に私は逃げ回る...。 去年の事だった。近所のマツキヨでオバサンの肩にやけにデカイブローチ。 それは間違いなくヤツがくっついたものだった。 始めは目を疑ったのだが、かわいそうにそのオバサン、 そのブローチに全く気づいていない様子.......。 以下心の中の声 (うわぁ、蝉くっつけてるよ、このオバサン。ちょっとー、 変なの付いてますよぉ~、って気づいてくれないかなぁー。 ここはやっぱり「素敵なブローチですね...」って、ダメダメ。 そんな事絶対言っちゃダメ。自分で気づいてくれないかなぁ。 あ~、全然だめ。気づくワケがない。 気づかないし蝉も何故かピクリともしない、むしろ居心地良さそうだし...。 これで教えちゃうと絶対に騒ぐよなぁ、このオバサン。 あ~、でもこのままだと突然蝉が鳴き出すor飛び上がるだろうしぃ。 どっちにしろ、騒ぐぞ、このオバサンなら。 くそー思い切って教えてあげよっかな...。蝉もオバサンも恐いけど.....。) マヒ「あのーすみません、肩にホラ、ね?付いちゃってますよ、ははは......」 オバ「ギャーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッ! ちょっとっ!ちょっとっ!ねぇちょっとー! あんた!男でしょーーーー。これとってよぉーーーーーーー! 早く、とりなさいよぉぉぉぉぉぉ!なにしてんのよーー!」 オバサンは案の定騒ぎ出した。騒いだのは想定の範囲内であったのだが、 この私にブローチを取れと言った様に聞こえたのは気のせいであってほしい。 おまけに男のプライドまで掛けられている様だ......。 店内は一瞬騒然とし、私の次の行動に他の客の視線が集中。 ここはもうブローチをとるしかないのだが、店内でとればヤツは飛び回る。 店内では迷惑なのでとにかく外に出る様促した。 だがパニック状態のオバサンには全く言葉も通じない。 もーどーにでもなれっ「えいっ!」 オバサンの服の袖をチョイッと引っ張るとヤツはジージー鳴きながら 店内を飛び回った。 店の奥で聞こえる主婦達の悲鳴。地獄絵巻のようなマツキヨを背に私は 足早にその場を去るのであった......。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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