カテゴリ:未来の石板2
ある日の午後、MAHO堂。
商品製作のかたわら、おしゃべりしている5人。 ***** ふぁみ:「…そういやさぁ」 みなみ:「うん、そうだな」 ふぁみ:「え?まだ何も言ってないんだけど」 みなみ:「ありがとう」 ふぁみ:「???」 みなみ:「いやたい焼き買ってきて ふぁみ:「誰が!?」 みゅう:「… それはいいとして、ふぁみちゃん何?」 ふぁみ:「あ、あのね」 こえだ:「ええ」 ふぁみ:「あたしら、あんまここのことよく知らないじゃん?」 みなみ:「うん」 ふぁみ:「どうなってるの?MAHO堂って」 みゅう:「そういえばかなり変な建物よね、ここ」 みなみ:「クレアちゃん、どうなの?」 クレア:「くれあ大体しってるよ?」 ふぁみ:「どんな感じなの?」 クレア:「えっとねぇ…」 ふぁみ:「へぇ」 クレア:「こんなかんじ…かな」 ふぁみ:「裏にこんな大きな岩山あるんだ」 クレア:「うん、くれあのおへやから見えるよ。 っていうか、裏側はこれしか見えない」 こえだ:「クレアさん」 クレア:「なに?」 こえだ:「この小屋は?5番の」 クレア:「あー、そこはまだ行ったことないの。 だから、わかんない」 こえだ:「怪しいですわね」 クレア:「うん。こんどりずむさんに聞いてみる… …で…紙紙…」 ふぁみ:「?」 クレア:「…っと。 今くれあたちがいるところはこんな感じだね」 みゅう:「そうね」 クレア:「みんなと初めて会ったのが作業場、ここだったよね」 ふぁみ:「んだね。いきなりクレアちゃん入ってきてびっくりした」 クレア:「えへへへ…」 みなみ:「んでさ、あそこの階段…っていうかはしごから中二階へと」 みゅう:「りずむさん、上がったっきり帰ってこないわね」 ふぁみ:「そういやそうだね」 みなみ:「実は異世界に」 ふぁみ:「んなわけない」 みゅう:「居眠り?」 みなみ:「たぶんね」 ふぁみ:「…」 クレア:「…で、おみせのぶぶんがあって」 こえだ:「レジはこちらの作業場からしか入れないんですわよね」 みなみ:「え?そんなことないよ? あたし飛び箱の要領で」 ふぁみ:「おねーちゃん、やめなよね」 みなみ:「やっぱだめか」 みゅう:「うん、お行儀悪いと思う」 みなみ:「そうだね、一回頭から壁に突っ込みそうになったし」 クレア:「みぃちゃんすごいねぇ…」 みなみ:「ほら」 ふぁみ:「何がほらだよ」 こえだ:「…あと食堂ですわね」 みなみ:「クレアちゃんは毎日ごはん食べてるんだね、ここで」 クレア:「うん。 おトイレも近いから朝は便利だよ」 ふぁみ:「…」 クレア:「? で、くれあのお部屋があるとこはぁ…」 みなみ:「紙、ほい」 クレア:「ありがとみぃちゃん。 こんな感じだよ」 みなみ:「そっちは二階建てだったね」 クレア:「うん。そこの扉から渡り廊下渡って」 みゅう:「下が川なんだよね、確か」 クレア:「うん、たまにお魚とか泳いでるよ」 みなみ:「塩焼きがいいな」 クレア:「!?」 こえだ:「えっ!?」 ふぁみ:「…水きれいだもんね」 みゅう:「魚いるのも当然よね」 クレア:「え? …あ、うん。 それで中に入って、物置き… …っていうかホール?みたいなとこ抜けて」 ふぁみ:「5だね」 クレア:「うん。 で、ぐるぐる階段で二階に上がったらくれあのお部屋」 みゅう:「その向かいがりずむさんのお部屋なのね」 クレア:「うん。 くれあのお部屋のほうが天井たかいんだよ。 天窓もついてるし。 おつきさまよく見えるんだぁ」 こえだ:「私の部屋にもありますわよ」 クレア:「そうなんだ、きれいだよね。 雨が降ってるときはちょっとやだけど」 こえだ:「…わかりますわ」 みなみ:「くれあちゃんのお部屋の下がおふろ場か」 クレア:「うん。窓が五つもついてるから、露天ぶろみたいだよ」 みゅう:「…」 みなみ:「…それはちょっと」 クレア:「?」 みゅう:「だって、中から見えるってことは、外からも」 クレア:「あ」 みなみ:「それはいいとしてさ」 みゅう:「よくないと思うけど」 みなみ:「この“裏庭”って?」 クレア:「知らない。 入ったことないから。 裏庭ってなんか怖くて」 みなみ:「あたしはこーいうの好きだな。 今度入ってみたいなぁ」 クレア:「べつにいいと思うよ? りずむさんもたまにここでぼーっとしてるし」 ふぁみ:「それって、いつもじゃない?」 みなみ:「それは禁句」 こえだ:「で、まんなかに魔女界の入口とステージがある、と」 クレア:「うん。 あそこ結構好きなんだ。においとか」 みゅう:「魔女界に一番近いから、おちつくのかもしれないわね」 クレア:「うーん、そうかも」 みなみ:「そういえば秘密の地下室とかないの?」 ふぁみ:「あー、それありそう」 りずむ:「ないわよ」 ふぁみ:「うわっ!!」 みなみ:「りずむさん、おはようございます」 りずむ:「うん、おはよう」 ふぁみ:「…やっぱり寝てたんだ」 りずむ:「え?…あ、あ… 寝てないわよ?」 みゅう:「声裏返ってますが」 りずむ:「…もう…」 みなみ:「うーん…」 ふぁみ:「ん?おねーちゃんどしたの? またくだらないことで?」 みなみ:「くだらないって何事か! すっごく気になることがあるんだけど」 ふぁみ:「くだらないことでしょ?」 みなみ:「そういうことを言う口は!!!」 ふぁみ:「んふゃいんふゃい…」 みゅう:「で、何なの?」 みなみ:「んとね、この岩山の裏」 クレア:「うん」 みなみ:「ここ、川と岩山とすきまがあるんだけど… 絶対ここ何かあるよ」 こえだ:「…」 みなみ:「どしたの?」 みゅう:「…みなみちゃん」 ふぁみ:「やっぱり下らなあふゃいいふゃい…」 みなみ:「この口だな?」 りずむ:「…」 クレア:「?」 からんころんからん… (客 :「あれ?誰もいない?」) クレア:「お客さんだ、はぁい~」 りずむ:「…あ、ほんと!いらっしゃ… みなみ:「急ぐとこけr… りずむ:「わっ!! みなみ:「…遅かったか(ぎゅううう)」 ふぁみ:「おふぇ~ひゃん、はへふはへふ!! (おねーちゃん、裂ける裂ける!!」 みなみ:「あ、ごめんごめん」 …のんびりしたMAHO堂の午後。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Jan 3, 2007 07:03:29 PM
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