ブルネイ泊地を出撃する大和
出版共同社の写真集『帝国海軍 上』を本棚のすみから取り出し見返しました。随分前に神保町の文華堂で購入したもので、日本海軍の巡洋艦以上の主要艦艇を紹介した写真集です。第1部と第2部からなっていて、第1部は『日本海軍艦艇の回顧』、第2部は『捷号作戦におけるわが艦艇』から構成されています。パラパラとページをめくっていると、第2部のブルネイ泊地を出撃する大和、武蔵の写真が目にとまりました。大和、武蔵、長門の第1戦隊とその前をゆく第4、第5戦隊の重巡群が単縦陣で進んで行く堂々たる光景です。後に丸スペ等にも掲載されましたが、多分この写真集で公表されたのが初めてではないかと思います。撮影者は当時駆逐艦磯風の水雷長だった白石東平氏が撮影したもので、捷号作戦時の第2艦隊を日本側から撮影したものとしては大変貴重な写真です。(シブヤン海に艦首から沈み行く武蔵も白石氏の撮影によるもの)。大和、武蔵の大きさが手前に写っている長門と同じくらいに見え、大和、武蔵の巨大さが迫ってきます。前方を行く重巡群は、まるで露払いの小舟のように小さく見えます。この後、激戦の中で武蔵以下多数の艦艇が沈み、永久にこのような艦隊行動の姿は失われました。この1枚の写真が日本史の貴重な記憶の断片を伝えてくれているようで心に残りました。☆大和 Wikipedia☆海底調査で明らかになった『最新の大和』を3DCGで再現して解説してみたタミヤ|TAMIYA 1/350 艦船シリーズ No.30 日本海軍戦艦 大和【rb_toy_cpn】★大和模型★★大和書籍★