映画『マーフィの戦い』
最近、小野田寛郎元少尉のテレビドラマを見て感動したが、この映画の主人公も『戦争は終わっても戦い続ける』という人物を描いています。けっして美談でも英雄物語でもありません。結末は戦うことの空しさを感じさせる映画です。内容は第2次世界大戦末期、ドイツUボートが南米の何処かの大河でイギリス商船を撃沈、生き残った主人公の水兵マーフィが、水上機でたった一人Uボートに戦いを挑むという内容です。ラジオが戦争終決を告げる中、マーフィはUボートをクレーン船で追い詰め撃沈しますが彼も爆発に巻き込まれ、クレーンの下敷きとなり水中に沈み死んでしまいます。Uボートの艦内になだれ込む水の中で、もがき苦しみ死んでいくドイツ兵と、やったと思った瞬間下敷きとなり巻き込まれ一緒に死んでいく主人公。見終わった後ただ空しさだけが残ります。たぶんこれがこの作品のメッセージなのでしょう。評価は5段階評価で★★★☆4に近い3でしょうか。監督:ピーター・イエーツ脚本:スターリング・シリファントキャスト:ピーター・オトゥール/フィリップ・ノワレ/シアン・フィリップ1974年イギリス映画★DVD★