我が家の9歳の息子は面白い。
発想が面白い。
発言が面白い。
また、その発言が妙に的を得ていたりする。
そして、他の男の子と同じく、
集中しているときには、何も聞こえなくなる。
興味のあるものに対しての知識は、
そこらへんの大人よりもすごいが、
興味のないものには全く無頓着。
これも多くの男子に当てはまる。
たとえば、息子が最初にはまったものは、
恐竜。
2歳半くらいからだったと思う。
図鑑を見まくり、
ほとんど全ての恐竜の名前を覚えてしまった。
そして、字が読めるようになった3,4歳のころ には、
その恐竜たちが、ジュラ紀後期か、白亜紀か、
大きさは何メートルか、
肉食か草食か、
その恐竜の絵を見ただけで、全部答えられてしまう。
何かにハマル、という傾向は男の子によく見られる。
電車の名前を全部覚えてしまったり、
通りすがりの自動車を見たら、
全ての車名を答えられたり。
こういうハマリ方は、女の子にはない気がする。
現に下の娘にはない。
恐竜を全て制覇した息子の興味は、
次に古代の歴史に移った。
そもそも、恐竜への興味というのは、
6億年もの昔に、
こんな生き物が存在したんだという驚きから来ている。
6億年前から、ちょっとさかのぼって、
次は古代の歴史へ。
次はエジプトにはまった!!!
5、6歳ごろからだと思う。
紀元前3000年の昔に、
あんなすごいピラミッドや、
アブシンベル宮殿が造られたことの
驚きと、それに対する興味。
エジプトに関する図鑑などを読んでいると、
何時間でも平気である。
あの集中力には脱帽だが、あまりに興味が偏りすぎ^^;
さらに時代はさかのぼり、最近は戦争の歴史へ。
いろんな質問をされる。
「日露戦争はどっちが勝ったの?」
「三国同盟ってどことどこ?」
「日本はどうして戦争に負けたの?」
「天皇は何のためにいるの?」
「核って何?」
「原子力って何?」
などなど。
あふれ出す好奇心から出てくる質問に、
ママは必死に
インターネットと図鑑とイミダスで調べる日々。
彼の興味を総合すると、
ノンフィクションが特に好きみたい。
実際に起こった出来事。
歴史、ニュースなど。
ちなみに彼が一番恐れているのは、
大地震と戦争。
防災グッズにはうるさい。
私がミネラルウォーターや缶詰を開けると、
「非常用にとっておいたら」と言われる 笑
買い物に行って防災用具を見つけると、買ってほしいと言う。
面白い小3である。
その割に、どんなに大きな地震でも、
夜中に目が覚めることはない(笑)
あと、コーンフレークをはじめ、
食品の裏側に書いてある成分表も
かなり前から読破している。
大体の栄養素は把握している。
私が作るご飯に、
「ママ、今日は炭水化物が多いね」
などと、のたまう。
食事のときの会話に、
「ママ、種子島銃って知ってる?」とか、
「江戸時代の日本人は、
カステラをわさび醤油で食べてたんだって。(ほんとか??)」
と言う。
全く小学校3年生との会話とは思えないけど、
面白すぎる。
そんな息子だが、恐ろしく不器用ある。
まず、蝶結びが上手にできない。
3歳年下の妹にやり方を聞いている。
それに恐ろしく字が汚い。
今までは、まだ小さいから、と思っていたが、
「これはひどすぎ」と思うほど汚い。
また、整理整頓もとっても苦手。
学校の先生曰く、
「ぐちゃぐちゃに机の上に広げて、
そのまんまランドセルに入れてますよ。
でも、”このプリント出して” と言うと、
ぐちゃぐちゃの中からちゃんと出してくるので
怒れないんですよ~(苦笑)」
ということらしい。やっぱりなぁ。
(先生、いつもすみませんm(__)m)
字のバランスも恐ろしく悪い。
つまり、
突出しているところと、
ひどく苦手なところとの格差が非常に激しいのだ。
こんな彼だが、
なぜか、友達のお父さんや、20代30代のお兄さんなどに
とても好かれる。
たぶん、彼のハマリ具合が、
男の人に共通するものがあるからだと思う。
現に、彼の興味ある分野では、
大人と対等に話ができるから、
面白いのかもしれない。
息子は、
映画「父親たちの星条旗」と「硫黄島からの手紙」を
見に行きたがっている。
冬休みには一緒に行くことになるはず(笑)
ちなみに、
息子は朝が弱い。
毎日、起こしても起こしてもなかなか起きない。
やっと起きたと思ったら、
パジャマのまま、ご飯も食べず、「小学生新聞」を読みふける。
家を出るまであと20分しかないと言うのに(>_<)
「新聞読んでないで、
早くご飯食べて着替えなさい」
と注意する。
まさに小さいオヤジと暮らしているようである(笑)
こんなちょっと面白い息子ではあるが、
私としては、
彼のいい味を生かしてほしいなぁ
と思ってしまうのである。