Etienne Sauzet ♪ムフフ♪ 2001 Puligny-Montrachet
ラ・ロマネさんがまず2002を飲んで大絶賛!あたしも2001があるので飲んでみますねん。と、言いつつ大分経ってしまいました。そこへ、Qさんが1996飲みましたよん。ってw 2001 Puligny-Montrachet Etienne Sauzet <2001 ピュリニー モンラッシェ エチエンヌ・ソゼ> 2001年という事で、総体評価では、両氏の飲んだ2002、1996よりは低い評価のヴィンテージになりますね。ラ・ロマネ氏2002年・飲(印)象=圧倒的に品位が高く、濃厚でもキャッチーでもないのですが、ミネラルが十分なミディアムボディで低い温度からじわじわと開き始めます。1時間も経つと、残念ながら美味しいと思ったフェーブルもミシェルも百万光年の彼方に消えていってしまうフィネスの世界が現れます。白百合の花、綺麗なミネラル、サテンのようなタッチ。う・う・う・美しい・・・。(貧困な表現でごめんなさい)なんと美味しいワインなのでしょう。飲み手を圧倒するわけでもなく、食事の邪魔をするわけでもなく、しかし、ワイン単体で飲んでもまったく不満を感じない完成度。食事と一緒に飲めば、品位ある香りとミネラルで食事をより一層引き立たせ、仲間と飲めば、ああ、いつも美味しいね、と会話を弾ませ、一人ワインだけ飲めば、その緻密な構成と品位でしみじみと感心させ・・・ある意味、ワインとしての理想ではないでしょうか。この村名に比べるとどうしても、1級やもちろん特級は芸術品であって、どうしても飲み手はー観賞ーを迫られてしまう気がします。そして、芸術の世界はやはり趣味・・・ということになってしまうのですが、この村名はある意味、芸術の世界まで行かないが故の奥ゆかしさ、自然さを持っていると思います。Dr Q氏1996年・飲(印)象=丁度熟成のピークに差し掛かってきたのではないかと思う。どの畑かか聞き忘れたが手元の資料だと「Meix, Charmes Trezinの3つの畑のアッサンブラージュですべて所有畑」とのことである。色はかなり黄金と黄土色の中間でかなりワインの熟成が進んでいる事が示唆される。このVTでこの作り手はPremature Oxidizationの問題が指摘されているので少し悪い予感がする。香りにもノワゼットが出ているし、生姜やトースト香も強くそれを裏付ける。恐る恐る飲んでみると確かに若干酸化は感じるものの酸も適度に残っており、ミネラルがあるのでだれることなく引き締っている。果実もコンポートのようなだれた味ではなくまだフレッシュ感が残り、品が良く、しかも奥行きがある。樽から出るエピスはあまり感じられないが適度な酸化によるビスキュイなどの味があり、ワインは十分複雑、フィニッシュも長い。村名とは思えない良さである。丁度Vielle Champagneの炭酸が抜けた感じと言えば良いだろうか。酸化が気にならなくすいすい飲める。憶測であるが高度の高いミネラル・酸に富む畑の素性の良さであろう。ネゴシアン物の1級と張る位良いような気がする。 (無断引用お詫び申し上げます。m(_ _)mペコリ )あたし2001年・飲(印)象=抜栓すぐに香が鼻を直撃します。かなり濃厚でハチミツを濃縮したのかい?ってくらいの強烈かつ濃厚なる香。ユリ科の花の香に優しさを添えた印象も強いですね。Qさんの指摘する、「ノワゼットが出ているし、生姜やトースト香も強く。」は感じられない。一口飲んでみると、それこそがソゼさん節なのでしょうか? 濃厚でいて強烈も上品な酸が圧巻なまでに口中を満たしウットリとさせてくれます。幾重と重なり表れる複雑さは何とも流石で、ようやっと飲み込ませていただける程溌剌としたもの。若干のコンポートのニュアンスも感じられる。ロマネさんの2002がドンピシャだとすれば、劣るはずの2001ですが、まだ3~4年の熟成を要するニュアンスには多いに驚きを感じた次第ではあります。翌日残されたそのワインは、よりしなやかで、上品になっていたのは言うまでもないだろうが・・・。後2本。何か記念となる日に残しておきましょう。★★★Etienne Sauzet★★★