テーマ:政治について(20090)
カテゴリ:政治
沖縄の≪人権問題≫を考えるうえで、
今後、無視しえない判断材料となるのは、 反対運動を行なう沖縄の住民に向かって、 若い警官が発した「土人」という言葉です。 これについては映像も音声も残されています。 警察官が差別的な意志をもって公務にあたり、 そのうえ、あろうことか派遣した自治体の長が、 その警官の立場を擁護した、という事件です。 これによって、現在の沖縄問題には、 背景としての「民族差別」の存在がうかがわれることになる。 はたして松井一郎は、 日本に「民族差別」が存在しないと証明しきれるでしょうか? それどころか、ネットの現状を見れば、 そこには差別的な表現と思想があふれかえっています。 その内容の大半は、 基地を拒否しようとする沖縄の意志に対する侮蔑と恫喝です。 おそらく現在の沖縄問題には、 大衆的な次元と公的な次元で民族的な差別が背景として存在する。 だからこそ、これはすぐれて人権上の問題なのです。 たんなる愚衆ポピュリズムの話では済まされない次元に達している。 こうした日本の自画像を、 政府も社会も直視せざるをえない状況まで追い込まれています。 もはやパンドラの箱は開いてしまったのです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2019.02.25 21:38:04
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