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まいかのあーだこーだ

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2019.03.09
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カテゴリ:不機嫌なジーン
惨憺たる視聴率で、
これまでボロクソに叩かれていた『スキャンダル弁護士QUEEN』ですが、
後半になって、かなり面白くなってきている。

このような展開に、
多くの人が「見続けてよかった」と感じているはずです。
とくに主人公の女性2人が決裂していく展開は、
かなりスリリングなものになっています。



『スキャンダル弁護士QUEEN』は、
ミュージックビデオの演出家である関和亮が手掛ける作品ということで、
もともと注目を集めていました。

たしかに、
音楽の使い方にはこだわりが感じられるし、
スタイリッシュな映像も、独特な編集の手法も、
かなり凝ったものでした。

しかし、
断片的なシーンをバラバラに繋いで、
伏線を暗示的に散りばめていくような編集スタイルは、
(もしかするとミュージックビデオの手法を応用したのかもしれませんが)
一般のテレビ視聴者には、かなり分かりにくいものであり、
そのとっつきにくさが、視聴率を下げる一因になったかもしれない。

とはいえ、
関和亮が演出を担当したのは、いまのところ2話だけで、
脚本も、演出も、実際には複数のスタッフが分担しているわけなので、
このドラマを「特定のクリエーターの作品」と見なすことはできません。

また、後半になって、
脚本が倉光泰子から三浦駿斗に代わってからは、
ドラマの話法が、だいぶ分かりやすい形に修正されて、
内容的にも、ぐっと面白さが増しました。



バディであったはずの女性2人が決裂していくさまは、
かつてのドラマには見られないほどスリリングなものになっています。

男どうしが仲間割れをして、
シビアな戦いに転じてしまうというパターンはあっても、
女性どうしのバディが決裂して、
昨日までの友人に一転して戦いを挑んでいくという展開は、
かなり斬新なものであり、いかにも現代的という感じがします。

結局のところ、
このドラマがいちばん新しかったのは、
「スタイリッシュな映像」とか「既成手法によらない編集」とかじゃなく、
こうした女性ドラマとしての革新的なストーリー展開だったといっていい。

何事にも動じない氷見の落ち着きっぷりも不気味ですけど、
氷見への愛憎がいりまじって苛立ちを募らせる与田がものすごくリアル。
そして鈴木と真野は、氷見の過去について何か知っているのでしょうか?



さて、第9話では、
主人公の背後に≪国会議事堂≫の姿が、2度映し出されました。

これは、
死亡事件の背後に≪巨悪の存在≫があることをうかがわせるものです。

じつは、この点において、
フジテレビの『スキャンダル弁護士』のコンセプトは、
日テレで放送している『3年A組』のコンセプトによく似ています。

『3年A組』の物語の中心になっている少女の死は、
たんに教室のいじめなどの問題だけでなく、
その背後に、やっぱり≪巨悪の存在≫があるらしいのです。
そのようにうかがわせる展開になってきています。

奇しくも、
フジテレビと日テレが、
同じような物語の構造を生みだした背景には、
やはり現実社会における「森友問題」が意識されているのでしょう。

事実、死亡事件の真相はいまだ明らかになっていません。

『3年A組』で教師役をしている菅田将暉は、
毎回毎回、視聴者にむけて「Let's Think !」と呼びかけます。

報道やネットで流される情報は、
世間的なイメージを作りあげるべく操作されたものであり、
そこからは、けっして真相が見えない構造になっています。

まさに現在の日本が、そのような社会になってしまっているのですね。






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最終更新日  2020.09.28 14:22:03
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