テーマ:政治について(20090)
カテゴリ:政治
古代日本のエリート知識人によって書かれた文章が、
ほぼ例外なく中国のパクリであるだろうことは、 考えてみれば、当たり前の話であって(それが仕事だったのですから)、 たとえ安倍政権の意向にしたがって、 表向きは「国書」を典拠にしてみたところで、 やっぱり、おおもとを辿れば、 結局は中国の文献に行き着くだろうことは、 元号の選定にあたった国文学者も漢文学者も、 はじめから分かっていたわけです。 つまり、 知らなかったのは安倍晋三だけなのですね。 もしも安倍晋三に、 多少なりとも国文学についての常識があれば、 そういうことにも思い至ることはできたのだろうけれど、 いかんせん、 彼の取り巻きは、いわゆるバカ右翼ばっかりですから、 古代日本の文化が「中韓のパクリだ」ということじたい、 けっして認めようとはしないのですね。 たとえ歴史を捏造してでも、 古代の文化を「日本オリジナル」と主張したがるような連中なのです。 そんな状態ですから、すっかり安倍晋三も、 国文学者のいう「万葉集由来」という説明にダマされてしまったのでしょう。 かわいそうに。 まあ、 バカ右翼が意固地になって騒げば騒ぐほど、 かえって国家の馬脚をさらし、恥をさらすという、 いかにも典型的な事例だなぁと言うほかありません。 もしも本当に日本のオリジナルの元号をつくりたいのであれば、 中国にかぶれた古代のエリート知識人が書いた文章ではなく、 そこらの農民が詠んだやまとことばの歌を典拠にするとか、 あるいは、 平安時代に女性たちが仮名文字で書いた文章を典拠にする以外ありません。 そして、 そこまで思い切った転換を図るのなら、 いっそのこと、もう漢字で元号をつくることもやめて、 「仮名文字/やまとことば」の元号に切り替えればよいわけです。 「あけぼの元年」とか。 「たまゆら元年」とか。 「ゆらゆら元年」とか。 しかし、 日本のバカ右翼は、 これまた例外なく「男尊女卑」の価値観を捨てられずにいますので、 日本のオリジナル文化は平安の女性たちによって作られたという史実さえ、 容易には認めたがらないのですね。 したがって、 日本の古代の男性知識人が書いた文章にこだわりつつも、 なんとかして中韓のパクリであることを避けたいという、 およそ解決不可能なジレンマに、 今後もずっと苦しんでいくことになるのでしょう(笑)。 なんともおつかれさまな話です。 ↓ホンモノの出典はこちら お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2019.04.03 18:04:59
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