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まいかのあーだこーだ

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2020.09.03
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カテゴリ:政治
京都精華大の白井聡がユーミンを罵倒した件で、
松任谷由実の「政治性」に注目が集まっています。

もともとユーミンは「コンサバ」を標榜していました。

この「コンサバ」という言葉は、
松任谷由実の政治的な保守性を、
表向きはファッション用語のように装ったものです。

政治的な意味での「コンサバ」が何を意味していたか。
それをひとことで言い当てるのは難しいのですが、
おそらく、いちばん近いのは「反共」だと思います。

それは、
ユーミンが「台湾ルーツ」であることと、
松任谷家が「頭山満」に連なることに無関係ではありません。

ちなみに頭山満は、かつて蒋介石にもっとも近かった日本人です。



一般に、
頭山満は戦前のアジア主義者だとされています。

戦前のアジア主義者というのは、
つい「反欧・反米」的な人たちだと思われがちですが、
実際のところは、そうではなくて、
むしろ日英同盟のもとに対ロシア戦線を張った人たちです。

そして、その立場は、
そのまま戦後の「反共」戦線に移行していくのです。



ユーミンの「スラバヤ通りの妹へ」という曲は、
当時の日本から見て後進国だったインドネシアを、
みずからの「妹」として表象した作品です。

ここには、ユーミンの、
アジアに対する「共感」と「蔑視」がないまぜになっています。

かりにユーミンの「コンサバ」の中に、
ある種のアジア主義があるとしても、
その実態は「反中国」「親台湾」であり、
ひいては「親米」であり、けっして親アジアではありません。

そこから安倍晋三に対する政治的な共感も生まれています。



わたしが思うに、
宮崎駿とユーミンが接近するのも、
この反共的な「コンサバ」の感覚においてだという気がします。

もちろん、宮崎駿の場合は、
不用意に「親安倍」のような立場をとらなかったし、
むしろ、必要に応じて批判的なことも言っていました。

松任谷正隆も、不用意に政治的なことは言わない人です。

しかし、
ユーミン自身は、
やや思慮が浅いぶんだけ、
ときおり不用意に政治的な姿勢をほのめかすのですね。

それは、
おそらく周囲の人々の意見の受け売りなのでしょうが、
逆にいうと、
彼女を取り巻く文化というのは、
もともと、ある種の政治性を帯びているのです。

ちなみに、かつてグレン・グールドは、
「モーツァルトはもっと早く夭折すべきだった」と言ったのですが、
白井聡の発言がその引用だったとしたら、
いくらなんでもユーミンを買いかぶりすぎでしょう。
彼女は、モーツァルトほどの天才ではありません。







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最終更新日  2020.09.09 03:30:56


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