テーマ:政治について(20091)
カテゴリ:政治
ユーミンを罵倒した白井聡へのバッシングは、
実質的に「安倍擁護」「左翼批判」の様相を呈しています。 白井聡は、 「ユーミンは死んだほうがいい」 みたいなことを書いたのですが、 そもそも、そこには、 「安倍こそ死んだほうがいい」 という考えがあったはずですよね。 そして、 じつは白井をバッシングしている連中も、 表向きはユーミンを擁護するふりをしてますが、 その大半は安倍を擁護しているにすぎない。 さらには、この機に乗じて、 白井という「左翼」を潰そうとしているにすぎない。 この場合、 ユーミンという「文化的権威」は、 たんに保守層の盾として利用されているにすぎません。 そういう図式です。 ◇ そもそも、ユーミンは、 学者ひとりに「死ね」と言われた程度では死なないし、 白井のほうも、 世間のバッシングを受けた程度では死なないでしょう。 たしかに、白井の場合は、 学者・教育者という立場上、 今回はバッシングされても仕方ないといえますし、 あえて擁護する必要もないのですが、 しかし、場合によっては、 木村花さんのように、 理由はどうあれ、 世間のバッシングを受けたタレントが自殺することもある。 尻馬に乗るがごとき一極集中砲火的なバッシングが、 ときとして危険をともない、 それゆえに何らかの自制が必要だということは、 ほかならぬメディア自身が呼び掛けてきたはずのことです。 にもかかわらず、 こういう時になると、 まったくもって自制を失い、 ここぞとばかりに「ユーミン」やら何やらの権威の尻馬に乗り、 寄ってたかって、血相を変えて、 一極集中的なバッシングをはじめるわけです。 SNSの世界でおこなわれているバッシングと、 メディアが今おこなっているバッシングは、本質的に同じものです。 立川志らくは、白井聡に対して、 「自分だけが正義だと思っている。タチが悪い」 などと言ってましたが、 その言葉は、そっくりそのまま、 安倍を守らんとばかりに権威の尻馬に乗り、 ここぞとばかりにバッシングしている連中にも言えるのだし、 それは、ほかならぬ 志らく自身 にも言えるのです。 ◇ かりに白井の思想が気に入らないのなら、 その点について論じればいいだけの話です。 いちばん大きな問題は、 「死ね」といった下らない言葉尻だけをあげつらって、 大勢や権威の側から一斉に攻撃しようとする発想です。 それは、一般の若者が、 SNSで特定の人を攻撃する手法とまったく同じなのです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2020.09.06 13:20:29
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