いやはや大変です…。
先週あたりから、 原作とは違うオリジナルな内容になっていて、 かなり見ごたえはあるのですが、 これほどまでに過酷だとは思いませんでした。 アンは学校へ行けるようになります。 (ちなみにジェリーは学校にも行かせてもらえません…) アンは、 ただでさえ孤児で新参者なのに、 なんだか一挙手一投足が周囲から浮いているので、 間違いなくイジメられるのが予測できてしまう。 そのうえ、いろんな不運も重なって、 子供だけではなく、 町の大人たちにも糾弾されてしまって、 カスバート家もろとも、 救いの見えない状況に追い込まれていきます。 ああいうことって、 現代の日本にもありうることだけど、 わたしだったら、絶対にくじけてます…。 周りの人たちが嫌になるだけでなく、 自分のことも嫌になってしまいますよね。 なんども思い出すようなトラウマになってしまう。 あれじゃあ、 学校へ行きたくなくなるのは当然です。 マシューや、下僕のジェリーは、 学校に行かずに育っているようですけど、 あんな学校へ行くくらいなら、 そのほうが賢明だ…という気さえしてきます。 アンがこの逆境を乗り越えていくのだとすれば、 ほんとうにスゴすぎます。 ◇ カナダの長老派信者たちのコミュニティは、 ある意味で、現代の日本社会にも通じるような、 おそるべき「同調圧力」に満ちていたのですねえ。 子供であれ、大人であれ、 ちょっとでもはみ出してしまえば、 はじき出されて冷たい視線にさらされる。 うわべは「進歩性」を装っているフェミニストでさえ、 一皮むけば、はげしく偏狭な価値観に固執していて、 排他的で不寛容な態度をむき出しにしてきます。 「はしたない」「不謹慎だ」 「教育上よろしくない」等々… いまの日本社会にもありがちな光景です。 マリラは、 そんなフェミニストの女性に向かって、 「アンに安息の地が見つかったことを神に感謝したら?」 と言い返すのですが、 …いやいや、 長老派教会の神様にしたって、 どれほど寛容なのかは知れたものじゃありません。 もしかしたら、 神様がいちばん排他的かもしれないんですから! (だから下僕のジェリーは学校にさえ行かせてもらえないのです) ◇ 今後、 ギルバートとは口を利かなくなるはずだし、 もはや頼みの綱はダイアナひとりなのですが、 このままでは、 かえってダイアナのほうが、 辛い立場に追い込まれてしまいそうで不安です。 ほんとうにつらい。そしてリアルすぎる…。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2021.07.13 16:51:46
[アンという名の少女の感想・あらすじネタバレ。] カテゴリの最新記事
|
|