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まいかのあーだこーだ

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2021.03.12
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カテゴリ:ドラマレビュー!
たぶんコロナの影響だと思うけど、
今季は橋部敦子のドラマが2作放送されてるので、
ついつい見比べています。

テレ朝の「モコミ」のほうは、
いわゆる《僕シリーズ》の女性版って感じで、
正直、今までの焼き直しという印象もあります。

一方、
フジの「知ってるワイフ」のほうは、
韓国ドラマのリメイクということもあり、
従来の橋部作品とはだいぶ趣きがちがうし、
物語のダイナミズムがかなり激しい。



しかし、
2つのドラマには共通性もあって、
どちらも主婦に対して厳しいのですよね。

「モコミ」でいえば母親役の富田靖子。
「ワイフ」でいえばモンスター化した広瀬アリスや瀧本美織。
彼女たちは、つねに夫や家族に苛立っていて、
自分の価値観を周囲に押しつけては責め立てます。

彼女たちは、
ほんとうは被害者でもあるんだけど、
それにもまして加害者としての面があぶり出されている。

おそらく、
女性の視聴者の多くは、
つい主婦の側に同調してしまうので、
夫や家族のほうに「非」を見ようとするけど、
橋部敦子は、そのような一方的な見方を許さないのです。



橋部敦子の脚本は、
主婦だけでなく、どの登場人物に対しても厳しいですね。
一方を悪者にする描き方ではなく、
どちらが間違っているとも言いにくい描き方をしている。

それは、視聴者にとっては、
ちょっとフラストレーションのたまる描き方だし、
もっと単純な善悪の図式を望む視聴者は、
このフラストレーションを脚本家のせいにしたり、
場合によっては韓国社会のせいにしたりしてるようです。

しかし、
単純でないところにこそリアルがあるわけで、
それは脚本家のせいでも韓国社会のせいでもありません。
それが現実です。

2つのドラマはSFファンタジーなので、
最終的にはSF的な解決が与えられるのかもしれませんが、
それでもなお、物語で示された困難なリアリティは、
視聴者の実際の生活に投げ返されることになります。

そういう厳しさがある。





ところで、今季は、
主演女優賞の最有力候補として、
池脇千鶴と広瀬アリスの名前が挙がるはずです。

わたしとしては、
綾瀬はるかも素晴らしいと思うのですが、
彼女の場合は、もう十分に評価が確立してますから、
やはり今季は池脇千鶴か広瀬アリスに絞られるでしょう。

わたし自身は、
「知ってるワイフ」の広瀬アリスの演技にかなり驚いてて、
今回は大倉忠義とのW主演賞もありえるんじゃないかと思ってる。



正直、わたしは、
これまで広瀬アリスに対して、
「コメディ女優」のレッテルを張っていました。
パワフルで面白い役には向いてるけれど、
ストレートな恋愛ドラマには不向きだと思っていた。
でも、その思い込みは、みごとに覆されました。

もし、わたしが、
このドラマの制作者だったとしても、
まず大倉忠義を主演にするなど思いつかなかったろうし、
まして広瀬アリスをヒロインにしようとは考えなかったと思う。

かりに候補に挙げられたとしても、
わたしなら、たぶん広瀬アリスと瀧本美織の役を逆にしたはずだし、
大倉忠義と松下洸平の役も逆にしてしまったかもしれない。

そのくらい、
大倉忠義と広瀬アリスの主演という発想は、
かなり奇抜で冒険的なものだったと思います。

でも、
蓋を開けてみれば、この配役は大当たりでした。
このキャスティングを考えた人はお見事です。



わたしは朝ドラの「わろてんか」のころから、
広瀬アリスの演技を目にするようになりましたが、
考えてみると、
彼女はどんな役でも魅力的に演じていて、
まったくハズレがないです。

思っていた以上に、
演技のキャパが広いのかもしれないし、
もしくは作品の選び方が上手なのかもしれません。







↓韓国版


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最終更新日  2021.03.12 09:26:15


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