カテゴリ:ドラマレビュー!
ともに罪を背負ってきた日高と朔也。
彼らの関係は、 「白夜行」でいうならば、雪穂と亮司の関係に似ています。 そして、2人の罪を知る望月の立場は、 「白夜行」でいえば、笹垣(武田鉄矢)の立場と同じです。 これまでは、 雪穂=望月、亮司=日高だと解釈していましたが、 それは、おそらく違うのですよね。 ◇ 亮司は雪穂に、 「あなたは俺の太陽だった」と言いました。 日高と朔也こそが、 文字どおり「太陽」と「新月」の関係にあり、 彼らのあいだに立つ望月は、 文字どおり「満月」の象徴なのですよね。 ◇ 当初、 《天国》と《地獄》というのは、 《望月》と《日高》の関係を意味している、 と思われました。 つまり、善と悪の対比を意味してるように見えた。 しかし、そうじゃない。 おそらく天国と地獄というのは、 異なる運命をたどった《日高》と《朔也》の関係を意味している。 つまり、それは幸福と不幸の対比なのです。 ◇ 「白夜行」の最終話、 雪穂と亮司は、歩道橋のもとで別れました。 そして「天国と地獄」の物語は、 日高と朔也が歩道橋で別れたところから始まっている。 おそらく森下佳子は、 2人の運命に何らかの決着をつけようとしています。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2021.03.14 07:20:05
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