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いちおう最終回を前にして、
どんでん返しの可能性についても考えてみたいと思います。 ◇ なぜ十和田は自殺したのか? かりに朔也が実行犯だったとしても、 なぜあそこまで猟奇的な殺し方をするのか? 「あな番」や「恐怖新聞」みたいに、 犯罪や不幸を数珠つなぎに強制する装置として、 あの空集合のマンガが機能している …なんてパターンも考えられないわけではない。 「仁」のときに、 バニシングツインの謎を放り投げて終えたように、 「天国と地獄」でも、 空集合の謎を放り投げたまま終わる可能性はあります。 その場合、 ほんとうの黒幕は闇の中…って感じでしょうか。 ◇ 一方で、 「サイコな2人」というタイトルが、 かりに "サイコパスな二人"という意味ならば、 「殺人鬼としての特性を二人で分け合った」ということになります。 その場合は、 やっぱり日高(もしくは望月?)が実行犯じゃなきゃいけないし、 彼が送ってきた動画もフェイクじゃなくて本物ってことになるし、 ボストンの連続殺人も彼の仕業ってことになります。 かたや、 彩子という名前が「サイコ」とも読めるとか、 さらには、 co.earthの社名が「陸とともに」とも読めるとか、 そこらへんに仕掛けが隠れてる感じもないではない。 ただ、わたしとしては、 たんに "サイコロジカルに結びついた二人"という意味で、 あくまで「日高は手を汚してない」という解釈が成り立つと思いますけど。 ◇ 今回のドラマは、 過去の森下作品にくらべてイロモノ的な要素が強いし、 最後の最後に、 かなり大胆などんでん返しをやらないともかぎらない。 しかし、そうはいっても、 すでに入れ替わりのSFになってる時点で、 もはや「ナンデモアリ」な設定なわけだし、 あまりにも荒唐無稽などんでん返しというのは、 サスペンスとしての側面を台無しにしかねないし、 かえって視聴者の失笑を買って終わる可能性もあります。 つまり、 どんでん返しってのも程度問題であって、 あまりにもバカバカしいどんでん返しは禁じ手なのですよね。 そこらへんの兼ね合いで、 許容範囲内のどんでん返しがありうるか。 それによって最終話の内容が変わってくるのかなあ、と思う。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2021.03.16 13:11:03
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