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日本アカデミー賞。
さして権威ある賞とは思われてないし、 わたしもさほど信用してないけど(笑)、 今年は「ミッドナイトスワン」が作品賞だったりして、 ちょっと意外な印象も与えているようです。 ◇ まあ、 審査うんぬんの話はともかく、 わたしとしては、 長澤まさみのスピーチを聞いていて、 ちょっと感じるものがありました。 名目上は「MOTHER マザー」での受賞だったのですけど、 彼女のスピーチそのものには、 コロナ禍での映画制作全般についての思いがあふれていました。 もしかすると、 竹内結子や三浦春馬を失くした悔しさも、 ちょっと頭をよぎっていたのかもしれません。 ◇ それと同時に、 わたしは、ついつい、 現在の綾瀬はるかと長澤まさみの活躍を見比べてしまう。 綾瀬はるかも、長澤まさみも、 もともとの性格がクソ真面目なうえに、 アスリートみたいにフィジカルな印象も強いので、 べつに戦闘してるわけじゃないんだけど、 その姿が、 文字どおり”全力を尽くしてる”ように見えてしまうんですね。 年齢的には、綾瀬のほうが2つ年上で、 「海街diary」のときにも、 綾瀬が姉役で、長澤が妹役だったのだけど、 2人の主要なキャリアは、 2004年の「セカチュー」のときに、ほとんど同時にはじまった。 東宝の一番手だった長澤まさみは映画版に出演して、 綾瀬はるかのほうは、 まだホリプロ二番手みたいなグラビアタレントでしたが、 一躍、ドラマ版のほうに抜擢されたのでした。 ◇ 「セカチュー」の映画版は、 坂元裕二と行定勲の実力者コンビで成功したのだけど、 その後の綾瀬と長澤の道のりの違いを思うと、 むしろドラマ版の成功が大きな意味をもちました。 当時、 森下佳子はまだ新進の脚本家で、 平川雄一朗はまだ若手の演出家だったのだけど、 綾瀬はるかにとっては、このTBSタッグとの活動が、 現在の「天国と地獄」にまでずっと続くものになるのです。 綾瀬がテレビドラマ界の女王として君臨している現状は、 このTBSタッグでの活動があるからに他なりません。 もしも、 2004年に綾瀬のほうが映画版に出て、 長澤のほうがテレビドラマ版に出ていたら、 その後のキャリアも、まったく逆になってたかもしれない。 ◇ 長澤まさみは、 東宝という大映画会社の看板ってこともあり、 いまや上白石姉妹や浜辺美波の先輩ってこともあって、 とくにここ数年は、 自分自身に大きな責任を背負わせていたように見えます。 場合によっては、 プロデューサー的な役回りまで果たしてたように見える。 たぶん、 綾瀬はるかがテレビで成功すればするほど、 長澤まさみはいっそう映画に向かうんだろうと思う。 もしかしたら、それと同じことは、 一世代下の"すずもね"にも当てはまる気がして、 萌音がテレビで成功すればするほど、 広瀬はいっそう映画に向かっていくのかなぁ、と思わせます。 もちろん、今後、 長澤まさみがテレビで活躍する余地だってあるし、 逆に、 綾瀬はるかが映画で実績を残す可能性もあるんだけど、 とりあえず一昨日の授賞式を見てたら、 2人の活動はそれぞれのピークを迎えましたよね… (T_T) みたいな感慨に浸らされたのでした。 ってことで、今夜は「天国と地獄」の最終回です。 ↓プライムビデオでも見れます お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2021.03.21 10:40:04
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