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まいかのあーだこーだ

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2021.04.14
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カテゴリ:メディアトピック



しばしば話題になりますが、
シンプルに「~いたします」と言えばいいものを、
わざわざ「~させていただきます」と言いたがる人たち。

おそらく、
まどろっこしい言い回しをすればするほど、
いかにも敬語を使ったような気分になれるのでしょう。



この「させていただきます」という用法の起源は、

「仁義切らせてもらいます」
「ケジメつけさせてもらいます」などのヤクザ言葉です。

無理やり相手から許可を取りつける言いがかりであり、
もともと圧があって強制感もあります。

このような言い回しを、
「歌わせていただきます」などの形でメディアに広めたのは、
バブル期にヤクザと癒着した演歌歌手でした。



インテリの場合は、
こうした過剰な敬語に対して、
「慇懃無礼」という判断もはたらくのですが、

ヤンキー層にはそのような概念がないので、
いわば"無限慇懃地獄"へと陥るのです。

「相手より低く頭下げたほうが勝ち」
みたいな土下座文化と同じで、
「相手よりもまどろっこしい言い方をしたほうが勝ち」
という馬鹿げた美学へと陥ります。

もともとヤンキーや右翼の文化においては、
「あらせられる」「なさっておられる」「させていただく」
のようなゴテゴテとした印象の敬語が好まれ、
「いらっしゃる」のような柔らかい敬語は好まれません。

これは、
たとえば「よろしく」を「夜露死苦」と書いて、
ある種の凄みを持たせたいという発想と同じで、
実際の意味よりも「なんか凄そう」という語感こそが、
優先されてしまう結果として出てくるものです。





余談ですが、

わたしは、
「お亡くなりになりました」とか、
「お聴きいただきます」とかいう言い方も大嫌い。

りにりました…
キキいただます…

この言い方、じつはNHKでもよく聞きます。

前者は「ナ」が3回、
後者は「キ」が3回も入ります。
なんでわざわざそんな言い方をするんでしょう?!

やはり、
面倒な言い回しをすればするほど、
さも「敬語を使った」という気分になれるからだと思います。

前者は「亡くなりました」で十分だし、
百歩譲って「亡くなられました」が限界。

後者は「聴いてください」「○○です。どうぞ」と言えばいいのだし、
たとえば「お送りします」や「おかけします」でも十分すぎるくらいです。



そもそも現代の日本は、
目上も目下もない平等社会という建前なのだから、
「尊敬」だの「謙譲」だのという差別的な語法は廃止して、
すべて丁寧語だけに統一すればいいのですよね。

どうせ、国民の大半は、
その違いすら正しく理解できていないのだし。





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最終更新日  2024.06.18 01:00:26


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