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まいかのあーだこーだ

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2021.04.23
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カテゴリ:ドラマレビュー!
すっかりハードボイルド路線が板についた玉木宏。
汚れ役なのに美しいし、色気があってカッコいい。

今回はテレ朝ってことで、
若干、内容的にゆるいところもありますが、
いつものテレ朝のなんちゃって刑事ドラマにくらべれば、
むしろ緊張感があるほうかもしれません。



脚本の武藤将吾は、
どうやら「白い巨塔」をモデルにして、
警察署内の出世闘争を描いていくつもりみたい。

今回の登場人物たちを、
かりに「白い巨塔」に置き換えると、

玉木宏 :財前
広末涼子:里見
椎名桔平:東教授
仲里依紗:東佐枝子
少路勇介:菊川
高岡早紀:花森ケイ子


…ってことになります。



ただし、このドラマを、
たんなる「白い巨塔」の警察版だと考えるのは、
それはそれでオッチョコチョイな早合点というもの。
そういう人ほど、すぐに「パクリだ!」と騒ぎ立てます…

なぜなら、この主人公の生い立ちは、
あきらかに去年のフジの「竜の道」を意識してますから、
これは、むしろ父の無念を晴らすための復讐の物語なのです。



タイトルに「塔」の字があるからといって、
中身まで「白い巨塔」と同じだと思うのは短絡的。
これは釣りにすぎません。

ちょうど、TBSの「ボス恋」が、
映画「プラダを着た悪魔」の設定を借りながらも、
しだいに差異化を図っていったように、

このドラマも、
名作「白い巨塔」の設定を入り口にしながら、
まもなく独自路線へ入っていくに違いありません。



もっとも重要なことは、
「白い巨塔」の里見にあたる人物が、
今回は、男性じゃなくて女性だということ。

そして、もうひとつ重要なことは、
警察組織のなかに、
父を死なせた巨悪が存在するってことです。

いまのところ、
玉木宏と広末涼子は対立してるように見えますが、
まもなく巨悪の存在を知って共闘していくはずなのです。

そこが、
財前と里見の関係とは大きく異なるところです。

ちにみに、
今回の椎名桔平のキャラクターは、
日テレの「銭ゲバ」を想起させるところもある。





…とはいえ、

今回の主人公も、
財前と同じダークヒーローには違いないので、
やっぱりハッピーエンドは期待できませんよね。

おそらくは「竜の道」のときと同じように、
またしても壮絶な悲劇に終わるんじゃないかと予想します。

それと同時に、
幼馴染みでもあり、ライバルでもあり、
やがて同志になっていくであろう玉木宏と広末涼子が、
どんな男女の物語を繰り広げるかも見どころです。



第1話では、
玉木宏が背負い投げを喰らわして、
広末涼子が受け身を取るシーンがありましたが、

第2話では、
広末涼子が、玉木宏に銃口を向けました。
二人とも色気があってカッコよくてドキドキする。

今後も、そんな男女バトルに期待します。

でも、きっと最期は、
広末の腕に抱かれながら死んでいくんじゃないかな…。





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最終更新日  2021.04.23 10:20:05


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