テーマ:好きなクラシック(2325)
カテゴリ:音楽・映画・アート
すっかり年末モードです(笑)。
昨日は、 夕方にNHK総合で『中村仲蔵』の後編! 夜はFMらじるらじるでN響定期公演! ◇ ドラマ『中村仲蔵』の後編。 台本作家にいじめられた仲蔵。 弁当幕などと蔑まれた忠臣蔵第五段のチョイ役で、 セリフも見得も取り上げられながら、 全身白塗りのビジュアルと、鬼気迫る立ち姿と、 ただならぬ所作だけで観客を釘付けにした、 度肝を抜くような芝居に痺れました。 ◇ 夜は、 なにげなく聴いてみた、 FMらじるらじるの聴き逃しサービス。 N響の定期公演です。 ラフマニノフの第2コンチェルトと、 ドボルザークの新世界。 年末の忠臣蔵に負けず劣らず、 笑っちゃうほどベタなプログラム!! でも、 意外なほど新鮮な気持ちで聴くことができました。 … べつに、 映画「蜜蜂と遠雷」がらみのピアニストを、 意識して追いかけてるわけでもないのだけど、 先日は、NHK俳句番組に金子三勇士が出てたし、 昨日の演奏は、たまたま河村尚子のピアノだった。 そして、 べつにラフマニノフが好きなわけじゃないのだけど、 去年は藤田真央くんで、 今年は河村尚子でラフマニノフを聴くことに(笑)。 まあ、ラフマニノフって、 ソリストの個性が目立つ音楽だから、 つい「どんな演奏かしら?」と気になってしまうのもある。 … 河村尚子の演奏は、 とても華やかで、きらびやかでした。 なんならファンタジックといってもいい。 クリスマスが近いから余計にそう感じるのかしら? ある意味、 リズムも、メロディも、通俗的ともいえるほど、 堂々たる分かりやすさを押し出してて、 あまりスマートすぎないところが良い。 どこにも、 難解さとか重々しさとか面倒臭さとかはなくて、 夢中で聴き入ってたら、 あっという間に終わってしまいました。 ファビオ・ルイージのオケも、 イタリアの指揮者だからなのか、 オペラ的というか、なんなら映画音楽みたい。 つい最近、GYAOの無料動画で、 フェリーニの映画を見たから余計にそう感じるのかも。 … アンコール曲とCDの曲もラフマニノフ。 こちらは初めて聞きましたが、 なんとなく、ゆったりとして、 一足先にお正月の気分を味わえた感じです。 … 後半はドボルザークの「新世界」。 正直にいうと、 はなからバカにしてる曲なので(笑)、 今まであんまりちゃんと聴いたことなかった。 あらためて聴いてみると、 へ~、こんな曲だったのね~、と面白かったです。 とてもストーリー性のある演奏で、 やっぱり映画音楽的な感じがしたのですよねえ。 クラシックの演奏を「映画音楽的」といったら、 ぜんぜん誉め言葉じゃないだろうけど、 けっして薄っぺらいということではなく、 映像とか、物語の背景が、 ありありと見えてくるような奥行きのある演奏。 そのストーリー性に没頭してしまって、 一本の映画を見終わったような充実感がありました。 とっても楽しかった。 ◇ ラフマニノフも、ドボルザークも、 べつに年末とは何の関係もないんだけど、 そのベタな分かりやすさが、 なにやら年末気分を盛り上げてくれた感じ?(笑) ちなみに、 バイロイト音楽祭もらじるらじるで少しずつ聴いてます。 夏のバイロイトも、 毎年のNHK-FMの刷り込みのせいで、 わたしの年末的な気分を盛り上げてくれます(笑)。 ◇ 忠臣蔵狂詩曲No.5 中村仲蔵 出世階段 脚本・演出 源孝志 音楽 阿部海太郎 中村勘九郎・上白石萌音・中村七之助・藤原竜也 吉田鋼太郎・高嶋政宏・段田安則・市村正親 N響第1973回定期公演 ラフマニノフ「ピアノ協奏曲第2番 ハ短調 作品18」 (河村尚子/ファビオ・ルイージ/NHK交響楽団) ラフマニノフ「エレジー 変ホ短調 作品3第1」 (河村尚子) ドボルザーク「交響曲第9番 ホ短調 作品95「新世界から」」 (ファビオ・ルイージ/NHK交響楽団) CD:ラフマニノフ「前奏曲 変ト長調 作品23第10」(河村尚子) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2024.06.17 14:48:16
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