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まいかのあーだこーだ

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2022.12.30
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NHK実写版「岸辺露伴は動かない」の第3弾。

第2夜は「ジャンケン小僧」です。

子供相手のじゃんけん3回勝負に死に物狂いの1時間!
この荒唐無稽なくだらなさこそ、岸辺露伴の真骨頂!

ずっと笑いが止まりませんでした。



ってなわけで、
すこし考察めいたことを書いておくと、

今回のエピソードの基礎になっていたのは、
「3の安定性」「4の不安定性」という発想ですね。
ジャンケン小僧は「四ツ辻」の交差性を司る厄神でした。



四ツ辻は不安定な場所であり、
交差した者どうしが互いの運命に影響を与えます。

そのため、
辻占いがおこなわれたり、
出会いがしらの勝負になったときは、
負けた者の能力が、
勝った者のほうへ移転したりするようです。

しかし、他方で、
四ツ辻を支配するはずのジャンケン小僧には、
じつは「3の安定性」に対する嫉妬があって、
なんなら「3」こそがいちばん美しい数だと思っている。

そのため、
ホットサマーマーサの目は「3つ」であるべきだと訴え、
じゃんけんの「三つ巴(三すくみ)」こそが、
世界でもっとも完全なシステムだと思っているようです。

それが、お話の前提ですね。



ただし、このエピソードには、
いくつか腑に落ちない点もありました。

まずは、
ドラマの映像で見る交差点が、
「四ツ辻」ではなく「三叉路」(T字路)に見えたことです。

露伴が神社のほうへ曲がった交差点は、
すこしズレのある四ツ辻のようでしたが、
ジャンケン小僧が転んだ交差点はまるでT字路に見えました。

そうはいっても、
ジャンケン小僧のヘブンズドアで現れたのは、
大きなバツ印(+)だったのだから、
彼が「四ツ辻」の厄神だったのは間違いないのですが。



もうひとつ腑に落ちないのは、
交差した者どうしが互いに運命を変えるのは、
あくまで「四ツ辻」の不安定性であるはずなのに、

露伴とジャンケン小僧は、
なぜか「三つ巴」のじゃんけんで運命を交差させ、
互いの能力を奪い合っていたことです。

このあたりは、
ややロジックがちぐはぐしていた感じ?

京香さまが担当している漫画家の「志士十五」も、
4×4と3×5のズレ(-1)を明示していて、
やはり数のロジックをおかしくしています。




できれば、
第1夜で神社へ向かうときも、

「バキンちゃんが何か感じてる」という描写ではなく、

たとえば、
「横から風が吹いてきて持ち物が飛ばされる」とか、
「横から野良犬が走り抜けてバキンちゃんが追う」とか、
そういう描写のほうが、
四ツ辻の交差性の表現としては説得力があった気がします。



まあ、
第2夜もじゅうぶん面白かったのだけど、
作品の出来としては第1夜のほうが上だったかな。

なお、次回は「ルーブル編」になるっぽい!!




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最終更新日  2023.02.09 23:16:05


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