カテゴリ:Dr.チョコレート~ゆりあ先生!
テレ朝「ゆりあ先生の赤い糸」第1話。
とても新しくて面白い。 50才の女性を主人公に、 介護、不倫、性的少数者、コロナ禍など、 現実社会をめぐる話題をまじえながら、 夫婦や家族の形を考えさせる作品。 …ってことで、 かなりハードで暗くて、 もっとドロドロした話かと思ったけど、 想像したほどの悲壮感はありません。 ◇ むしろドライで逞しいですね。 主人公のキャラクターに勇気づけられます。 倒れた夫との関係は悪くなかったようですが、 心理的にも経済的にも夫には依存してなかった。 そこが、わたしにはとても健全に見えるし、 物語のキャラとして新しさを感じさせます。 夫が作家という特殊な職業だったせいもあり、 お互いの領域を区別して尊重し合ってたのかな。 仕事はもちろん、プライバシーについても、 さらにはセクシャリティについても、 夫は夫、自分は自分だと切り離していたようです。 ただし、 さほど経済的に余裕があるわけでもなく、 思いのほか貯金額は少ないみたいですが…(^^; ◇ この主人公のキャラって、 いわゆる「嫁の強さ」なのでしょうか。 もちろん嫁にもいろんなパターンがあるけれど。 第1話を見ただけでは、 姑や義妹との関係に恵まれてるのか、 実姉などの血縁者が頼りになるのか、 子供がいないことは有利なのか不利なのか、 家に男性がいないことは好都合なのか不都合なのか、 …いまのところ何とも言えません。 夫の愛人であれ何であれ、 使えるものは使ったらいいと思うし、 そうでもしなきゃ生きていけないわけですが、 かえって背負うものが大きくなるのも怖いよねえ。 タイトルの「赤い糸」ってのは、 いろんな人を巻き込んでいく繋がりの糸ってこと? ◇ ちなみに、従来のドラマでは、 「植物状態の患者を自宅介護」って、 あまり見たことがありませんでした。 点滴とかは素人でも出来るのかしら? クモ膜下出血にかんしても、 ふつうは「搬送されたら緊急手術」ってイメージですが、 今回は家族の到着を待って同意の手続きも描かれました。 (その間にCTを撮影していた設定です) ここらへんは意図的なのかな。 繋がりあう糸なのか。締めつける糸なのか。 ◇ 今回は、 橋部敦子がテレ朝で漫画をドラマ化した形。 これまでにないパターンで、ちょっと珍しい。 おもにフジでオリジナル作品を書いてきた人だから、 韓ドラの「知ってるワイフ」をリメイクしたときも、 それまでにないパターンだと思ったけど、 また新しいことに挑んでるわけで、 作品のテーマも、従来のものとはだいぶ違う。 テレ朝としても新しい試みじゃないかしら? 前季は「ハヤブサ消防団」を放送した枠ですが、 なかなか意欲的な作品に取り組んでると思う。 ◇ とはいえ 橋部敦子らしさは随所に垣間見えます。 妙に淡々としてるところとか。 三田佳子の団子のくだりなんかも、 シレッとして微妙な面白さがありました。 キャスト陣も、 数字の取れる俳優というよりは、 わりと硬派な実力派を揃えた感じです。 なお、菅野美穂は実年齢が46才。 たしかにアラフィフかもしれないけど、 まだ見た目は40代前半って感じだし、 よくもわるくも50才には見えないかな~(笑)。 すごい階段!!姑もこれを昇り降りするの? 右の子はどこの美女? と思ったら白山乃愛ちゃん。…知ってたけど(笑) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2024.06.17 14:40:32
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