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まいかのあーだこーだ

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2023.10.21
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カテゴリ:政治
近代の歴史は、
オランダ、イギリス、アメリカなどのプロテスタント国家が、
ユダヤ人と手を組み、
国際的なヘゲモニーを握ることで作られてきました。

いわば近代とは、
ユダヤ=プロテスタント連合による、
世俗化をともなった資本主義拡大運動だったのであり、
その結果として欧州のヘブライズムは世俗化を強いられた。

オランダにせよ、イギリスにせよ、アメリカにせよ、
ユダヤ人を受け入れることは、
資本主義を受け入れることとほぼ同義だったと思います。



15世紀のチェコは、
ユダヤ人を受け入れながらも宗教改革に失敗し、
その後のドイツは宗教改革には成功したものの、
資本主義を受け入れることができず、
結果としてユダヤ人とも折り合えずに終わった。

ドイツだけではなく、
カトリック国家のイタリアやスペインも、
また、天皇を信仰した日本も、
資本主義を受け入れることができず、
それに抵抗する原理としてファシズムを採用しました。

また、
戦後のソ連や中国は社会主義を採用することになった。



西欧や日本が戦後にファシズムを放棄し、
ロシアや東欧や中国が冷戦後に社会主義を放棄したことで、
資本主義への抵抗原理をもつのはイスラムだけになりました。

なぜイスラムだけが、
それほど強固な抵抗原理になりうるのかは謎です。
じつは戦前の日本の天皇主義と同様に、
その実態はただのファシズムなのかもしれません。

また、ロシアと中国も、
社会主義を放棄したとはいえ、
ユダヤ=プロテスタント連合に折り合ったとはいえない。
その意味では、いまだ何らかの抵抗原理を宿している。

それは、やはりファシズムかもしれないし、
ロシアの場合は、
スラブ的な正教信仰なのかもしれないし、
その点でこそイスラムに連帯しうるのかもしれません。



戦前の日本の天皇制は一神教に近いものでしたが、

もともとアジアの仏教や儒教は宗教というより、
ほとんど哲学に近いものだったので、
世俗化を拒む要素がそれほど強いわけではなく、
イスラムのような抵抗原理はもっていないと思います。

とくに日本の仏教は近世の封建主義より世俗的だったし、
資本主義とはかえって親和的だったと言ってもいい。



かりに、
資本主義への抵抗原理が世界にまだ残っているなら、
フランシス・フクヤマが述べたような「歴史の終わり」は、
まったく実現してなかった…ということになるけれど、

その抵抗原理が、
はたして宗教的なものなのか、
それともファシズムやコミュニズムのような政治体制なのか、
あるいは資本主義そのものに内在する経済的矛盾なのか、

そこをハッキリさせなければ、
ウクライナ問題も、パレスチナ問題も、
(とりあえず戦争自体は数年で終わるにせよ)

本質的な解決には至らないのでしょうね。

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最終更新日  2023.10.21 14:12:40


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