カテゴリ:Dr.チョコレート~ゆりあ先生!
テレ朝の2つのドラマ、
「ゆりあ先生の赤い糸」と「泥濘の食卓」。 どちらも《愛人との共生》という事態に至ってます。 つまり、 愛人が福祉要員として家庭のなかに入り込む。 これって、意外にリアルじゃないかと思うのですよね。 ◇ 基本的に、夫婦というのは、 出産と子育てをおこなうための単位だけど、 現在は介護のような課題も抱えてて、 それはもう夫婦だけじゃ対処しきれなくなってるし、 夫婦の片方もしくは両方が要介護になる場合もある。 そうなると、 第三者、第四者に手伝ってもらわないことには、 家庭そのものが自壊しかねないのですよね。 その第三者、第四者が愛人でもいいじゃないか! …って発想が、2つのドラマの基礎になってるのかも。 昔の上流階級なら、 渋沢栄一みたいに妻妾同居させてたり、 家のなかに第一夫人と第二夫人がいたり、 若いお手伝いさんが主人と家庭内不倫になることも、 わりとよくあっただろうし。 ◇ もちろん一般的には、 在宅介護の制度を用いて、 ヘルパーに入ってもらうのが普通ですが、 いずれにせよ、 夫婦の単位だけであらゆる負荷を抱えていくか、 それとも第三者、第四者に入ってもらうかってのは、 現代の家族にとってリアルな課題だと思います。 家族という共同体のありかたを、 もっと柔軟な形で作り直していく必要があって、 そうでもないと、負荷が大きすぎて自壊してしまう。 ◇ 菅野美穂の「ゆりあさん」の場合、 愛人に略奪の意思はありません。 むしろ本妻のほうに離婚の意思があります。 しかし、当面は、 本妻と愛人が協働して介護に取り組もうとしている。 齊藤京子の「泥濘の食卓」のほうは、 愛人に略奪の意思があるけれど、 最終的に本妻を排除するつもりなのか、 ずっと本妻と共生していくつもりかは分からない。 いまのところは父親の愛人ですが、 いずれ高校生の息子の恋人になる可能性も秘めています。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2024.06.17 14:42:36
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