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フジ生方美久「#すき花」第8話。
志木美鳥(田中麗奈)の人生の断片が繋がりました。 とても胸を打つ内容で、 久々に、むさぼるように見入っちゃった。 ◇ 前作の「silent」もそうだったけど、 本筋とは無関係な話で神回になるのが不思議w むしろ、 こっちこそメインのストーリーじゃないの?? …と思ってしまいます。 奈々(夏帆)が登場した「silent」の第6話でも、 それまでの話はぜんぶ前フリで、 ほんとうの主役は奈々じゃないかと思えたけど、 今回もそんな感じ。 実際、志木美鳥の登場で、 今回の物語の多くの伏線が回収されています。 ◇ まだ全貌は明らかじゃありませんが、 少女時代の美鳥(上坂樹里)は家庭で暴力を受けてたっぽい。 母親から疎まれ、親戚にもたらい回しにされてた。 誰に暴力を受けてたか分からないけど、 夜々(今田美桜/泉谷星奈)の毒母が過干渉だったのとは対照的に、 美鳥の毒母は、おそらくネグレクトだったと思われます。 中学時代には、 学校中の嫌われ者だったものの、 しばしば同級生の椿(松下洸平/土田諒)の家に来て、 椿から将棋を教わったり、 椿の母から料理を教わったり、花屋を手伝ったりしていた。 しかし、別れも告げず新潟へ転校してしまった。 … 高校の夏休みには、福岡の夜々の家に身を寄せてました。 幼かった夜々は、母親の言いつけを破り、 美鳥からこっそり将棋を教わったのだけど、 もともと美鳥に将棋を教えたのは、じつは椿だったわけです。 のちに夜々が東京で居候したときは、 美鳥のつくる美味しいご飯を食べたけれど、 もともと美鳥に料理を教えたのは、じつは椿の母でした。 そして夏休みが終わると、 母や兄のいる北海道ではなく、 やはり新潟の高校へ帰ったとのことですが… そこは《愛着のない場所、誰も待っていない場所》だった。 なぜ新潟の高校へ通っていたかは謎です。 父の実家だったのか。あるいは寮生活だったのか。 ◇ そのまま新潟で塾講師の仕事につき、 結婚して「小花」姓になったころは高校の非常勤講師に。 塾の教え子がゆくえ(多部未華子)と赤田(仲野太賀)で、 高校での教え子が紅葉(神尾楓珠)なのですね。 新潟の塾時代にも、 やはり生徒たちから嫌われてましたが、 ゆくえと赤田の2人だけは、なぜか美鳥を慕っていた。 ゆくえと赤田がいまも固い友情で結ばれてるのは、 たんにウマが合うからだけじゃなく、 嫌われ者の塾講師のために連帯してたからなのね。 いわば、戦友ってこと。 そういう歴史を経たからこそ、 いまも2人は性別を超えた親友でいられてるのだし、 そのことが分かると、 ゆくえと赤田の友情がすごく説得力を帯びてきます。 その後、 離婚をして東京に移って、 高校生だった夜々を居候させたりして、 やがて一軒家を買って塾をはじめたものの、 北海道の母が要介護の状態だと知り、 疎遠だった母と兄のところへ引っ越したのですね。 でも、すぐにまた東京へ戻ってきた。 ◇ ◇ ◇ 志木美鳥は、 親戚中から嫌われていたけれど、 福岡の夜々だけは唯一の味方だった。 東京の中学時代には、 学校中の生徒から嫌われていたけど、 椿と椿の母だけは彼女の味方でいた。 新潟では、 塾の生徒たちから嫌われてたけど、 ゆくえと赤田だけは彼女の味方だった。 そして… ゆくえが講師をしてる現在の塾では、 クラスのみんなから嫌われ、 先生にも味方してもらえない希子ちゃん(白鳥玉季)に、 穂積くん(黒川想矢)だけが味方をしてます。 じつは、そういうところで繋がってる人たち。 ◇ 来週は、 紅葉と美鳥のエピソードが紐解かれるはずです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2023.12.03 11:22:20
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