カテゴリ:アストリッドとラファエルの背景を考察。
またまた一週おくれで、
「アストリッドとラファエル4~文書係の事件録」 第6話の《タイムトラベル》を見ました。 めっちゃ面白かった!! いつもならオカルトっぽい要素があっても、 ちゃんと種が明かされるのだけど… ついに今回はマジモンのSF?? ◇ 2059年からやってきた殺人未遂の女。 未来では地球温暖化が深刻化し、 キリンやオランウータンが絶滅し、 環境運動家の男が極右政党と組んで独裁者になってる…と。 でも、 未来の独裁者が逮捕されて、 石油企業オペラ社の不正が暴かれれば、 タイムパラドックスが生じて未来が変わる? ◇ はじめのうちは、 オペラ社がその女を暗殺者として雇い、 環境運動家の男を消そうとしたと推察されました。 そして女は、その報酬の大金をワイロに使って、 護送車から脱走したのじゃないかと疑われた。 でも、実際は、 環境運動家の男こそが、 オペラ社から大金をせしめて、 おなじ環境運動家の女性を殺害していたのですね。 なので、 オペラ社が男を暗殺する理由などなく、 女に大金を支払う理由もありませんでした。 そう考えると、 やっぱり女は脱走したんじゃなく、 タイムリープで未来へ戻ったとしか考えられない! ※余談ですが「タイムリープ」ってのは和製英語だそうです。 ◇ でも、ラファエルは、 猫が引っ掻いた女の子の手首の傷を確認しませんでした。 それが未来人の傷と同じかどうかは、 視聴者のご想像におまかせします!…って感じ? そこらへんの演出もニクい! まあ、 女がほんとに未来人だと証明したかったら、 DNAを鑑定して、 レイプ犯だった環境運動家の男と父娘関係を調べれば、 確実だったのだけどね。 ◇ ◇ 今回のエピソードには、 SFっぽい本筋以外にも、 いろいろと興味深い部分がありました。 … ひとつは、環境運動家の男が、 スラノヴスキーという東欧・ロシア系の姓だったこと。 これには何かモデルや背景があるのかしら? ためしに「SRANOVSKI」でググってみたけど、 何の情報も出てきませんでした。 「スワロフスキー(SWAROVSKI)」なら、 オーストリアの高級ガラスブランドですけども。 … ちなみに、 殺された仲間の女性は真面目なヴィーガンで、 オペラ社の不正も本気で暴こうとしてたのに、 スラノヴスキーのほうは、 もともと悪質なレイプ魔で、 金のためにオペラ社と手を組んだり、 権力のために極右政党と手を組んだりしていた。 彼にとって環境運動は、 金と権力を握るための見せかけ・隠れ蓑だった? ◇ ついでながら、 「ヴィーガンの死体は腐敗しやすく肥料になりやすい」 って話も興味深い。 いってみりゃ有機農法だよね…。 ツバキの花は、品種によって、 開花時期が11月〜4月ごろまでバラバラだけど、 肥料しだいで開花が早まったりするのかしら。 ふつうの椿も、 ヴィーガンの死体を埋めれば寒椿になる?? ◇ ノラとニコラの以下の会話も気になりました。 ノラがニコラに、 > ベビーブーム世代の人は音楽の趣味もいいし、 > X世代やZ世代の人よりも好きだわ みたいな思わせぶりなことを言ったのだけど、 こういう世代分類って世界共通なのねえ…。 ネット情報によると、 X, Y, Z世代は米国発祥の概念だそうです。 かたやベビーブーム世代ってのは、 日本でいう「団塊ジュニア」のことかと思いましたが、 Wikipediaによると、 アストリッドやラファエルは30才の設定らしいので、 たぶんニコラもそのぐらいの年齢だと思うし、 いわゆるY世代(ミレニアル世代)のことですね。 しかし、 そこにフランスのベビーブームがあったかどうかは、 調べてみても分からなかった。 ◇ もうひとつ気になったのは、 「アストリッドはニルスの指ぬきだ」という表現。 たぶん指ぬき=保護者ってことだと思うけど、 日本ではあまり耳慣れない言い方。 フランスの慣用句なのかしら? ためしに「指ぬき・フランス」でググってみたら、 可愛いアンティークの指ぬき画像がたくさん出てきました(笑)。 フランス語の指ぬきは男性名詞の「dé」だそうですが、 残念ながら比喩や慣用句の用法までは調べきれない。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2024.03.14 20:02:13
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